DON'T PASS MUSIC BY

"I have a friend, his name is Lonely, takes good care of me...... "<Jake Holmes>

目次[登場アーティスト付き]其の九2020年1月~

 埃里克曰:“You wanna find the truth in life, don't pass music by......”

 ということで、音楽のことを書いているブログです。

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 最近の記事へのリンクはこちら↓です。(記事の追加ごとに更新)

 

目次[其の九]

第51回「Spizzenergi」(1)[Spizzenergi]

特集:このドラミングがすごい③Jerry Shirley(5)[John Entwistle]

第51回「Spizzenergi」(2)[Spizzenergi]

時代の産物を追う?〔続〕(1)

第51回「Spizzenergi」(3)[Spizzenergi]New!!

時代の産物を追う?〔続〕(2)[Dave Davies & Russ Davies]New!!

 

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  また、記事に登場するアーティスト別に探すためのアーティストABC順索引も作っておりますので、併せてご利用下さい。

 

 ※新しい記事はそれぞれ水曜20時・土曜20時に追加するよう努めています。水曜日はABC順に好きなアーティストの作品及びその関連作について語っていくもの、土曜日は不定期に設定する特集ものです。

  ご感想などもコメントでどうぞお気軽に。 

(なお、題目“DON'T PASS MUSIC BY”の下の文言は不定期に変わります。)

 

目次[登場アーティスト付き]其の八2019年10月~12月

 DON'T PASS MUSIC BYという題目で音楽話をさせてもらっております。以前はYahooブログにおりましたが(https://blogs.yahoo.co.jp/yes_outsiders)、先方のサービス終了に伴いましてこちらへ移って参りました。

 2019 年10月から12月の記事へのリンクはこちら↓です。

  

目次[其の八]

第48回「Pat Boone」(1)[Pat Boone]

Riot特集:時系列全作品紹介(6)『THUNDERSTEEL』[Riot]

 第48回「Pat Boone」(2) [Pat Boone]

Riot特集:時系列全作品紹介(7)『THE PRIVILEGE OF POWER』[Riot]

第48回「Pat Boone」(3)

Riot特集:時系列全作品紹介(8)『NIGHTBREAKER』[Riot]

第48回「Pat Boone」(4)[Gregg Bissonette]

Riot特集:時系列全作品紹介(9)『THE BRETHREN OF THE LONG HOUSE』[Riot]

 第48回「Pat Boone」(5) [Gregg Bissonette]

Riot特集:時系列全作品紹介(10)『INISHMORE』[Riot]

第49回「Quatermass Ⅱ」(1)[QuatermassⅡ]

Riot特集:時系列全作品紹介(11)『SONS OF SOCIETY』[Riot]

第49回「Quatermass Ⅱ」(2)[QuatermassⅡ]

Riot特集:時系列全作品紹介(12)『THROUGH THE STORM』 [Riot]

第49回「Quatermass Ⅱ」(3)[Quatermass] 

Riot特集:時系列全作品紹介(13)『ARMY OF ONE』[Riot]

第49回「Quatermass Ⅱ」(4) [Quatermass]

Riot特集:時系列全作品紹介(14)『IMMORTAL SOUL』 [Riot]

第50回「Red Dawn」(1)[Red Dawn]

特集:このドラミングがすごい③Jerry Shirley(1)[Humble Pie]

第50回「Red Dawn」(2) [Red Dawn]

特集:このドラミングがすごい③Jerry Shirley(2)[Humble Pie]

第50回「Red Dawn」(3)[Billy Joel]

特集:このドラミングがすごい③Jerry Shirley(3)[Humble Pie]

第50回「Red Dawn」(4)[Billy Joel]

特集:このドラミングがすごい③Jerry Shirley(4)[Syd Barrett]

 

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 また、記事に登場するアーティスト別に探すためのアーティストABC順索引も作ってみましたので、併せてご利用ください。

時代の産物を追う?〔続〕(2)

<2017年作品>

(1)Dave Davies & Russ Davies『OPEN ROAD』(UK)

  1. Path Is Long
  2. Open Road
  3. Don't Wanna Grow Up
  4. King of Diamonds
  5. Forgiveness
  6. Sleep on It
  7. Slow Down
  8. Love Has Rules of Its Own
  9. Chemtrails

<メンバー>

 Dave Davies

 Russ Davies

 

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 The KinksのギタリストDave Daviesが、息子さんRussと共作したという作品。キンクス関連は何でも欲しい小生、スルーは出来ませんでした。

(アルバムジャケット向かって右側がデイヴ。)

 

 キンクスっぽさは薄めかな。1曲目の「Path Is Long」から穏やかな感じで……デイヴおじいちゃんの歌声と歌いまわしは独特ですけども。「Open Road」はエレクトリックギターのリフも聴けますが、執拗なリフレイン(リズム)が魔術的なところにこそ味。ピアノ入りの「Don’t Wanna Grow Up」あたりは、途中で爽快なコードにひらけていくあたりにデイヴ・ソロ作品のテイストがあるかな。ドラムが素朴な人力風味なのも我が好みには合うね。“♪Lalalala~, I don’t wanna grow up~”って、デイヴ以外が歌ったら悪い冗談だけど、パンク以前のパンクみたいな彼が老境に入ってそう歌うからこそ妙な説得力が。

 

 大仰な展開をもつ「King of Diamonds」なんかを聴いていても、やっぱり兄弟で個性が違うんだねえ、Ray Daviesとは味わいがまったく別ですよ。二人ともいわゆる「上手い」シンガーじゃないけど、聴くとスグわかる歌声。ヒューマンな温か味とシニカルな冷たさが同居してるんだけど、配合と表現が違うんですよ、うまく言えないけど……。「Forgiveness」は、比較的80年代キンクスっぽいバラードかな。短いけどギターソロも聴ける。人力ドラムビートがリードする次の「Sleep On It」でも、中盤で渋いギターソロが披露されます。

 

 「Slow Down」は、Larry Williamsじゃなくて、彼らのオリジナル。エレクトリックとアコースティック、躍動的なビートと壮大なオーケストレーションをそれぞれ組み合わせた意欲作。シンセ・ソロからのギター・ソロも美味しい。アコースティック弾き語りの「Love Has Rules of Its Own」は、音像的には穏やかなんですけど、デイヴお得意の歌いまわし“♪Lalalalala~”がそこはかとなく聴き手を刺激する。最後の「Chemtrails」は、ダンサブルな電子リフレインからスタート……するけど途中からテンポを落として物悲し気に展開。明るいのか暗いのかわかんない不思議な触感はデイヴィス父子の思惑通りなんでしょうか。こちらも後半にギターソロがフィーチュアされてました。

 

「ロック!」じゃないんですけど、ちゃんとデイヴお父さんの歌声とギタープレイが堪能できる、意外にも楽しめる作品なのでありました。

<本作完、特集は続く>

第51回「Spizzenergi」(3)

 CDも見つかった。紹介しときます。

 

Spizzenergi『SPIZZ NOT DEAD SHOCK !(1978-1988 A Decade of Spizz History)』(1996)

  1. No Room
  2. Red & Black
  3. Where’s Captain Kirk ?
  4. Spock’s Missing
  5. Soldier Soldier
  6. Mega City 3
  7. Jungle Fever
  8. Central Park
  9. Work
  10. Amnesia
  11. The Meaning
  12. Virginia Plain
  13. 6000 Crazy
  14. Cold City
  15. 1989
  16. Platform 3
  17. Solarisation(Shun)
  18. Pure Noise/Alien Language/P.F.H.
  19. On My Own
  20. Where’s Captain Kirk ?
  21. Living Is Better with Freedom
  22. Three Lions in the Sky

 

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 ベスト盤。Spizzenergi名義になっていますが、実際は1978年のSpizzoil→1979年のSpizzenergi→1980年のAthletico Spizz80→1981年のThe Spizzles→1982年のSpizzenergi:2→1987年のSpizz→1988年のSpizzorbitまでの十年間――ユニット名を毎年変えてんのがイカレてる――のキャリアの中から、選び抜かれた(のかどうか知らん)楽曲で構成。というか、私が駆けずり回ってもこれしか手に入らなんだ。

 

 時代順に申しますと一番古いのが(13)(15)、次いで(14)(16)(17)。Spizzoil名義で、Spizz(Vo)+Pete Petrol(Gt)+Frank Guest(Perc)によるもの。(13)「6000 Crazy」が記念すべきファーストシングルということになりますな。例の“で・れ・れ・だー・だー”リフですよ。ギターとヴォーカルだけ(途中に妙なSEみたいのが入るが)の強引な一曲でございます。その裏面かな、(15)「1989」もリフと歌メロが連動する変な曲。

 

 これらに比べると、(14)「Cold City」は、パーカッションも加わって聴きやすく……なってねえな。なんか唐突な展開やら変なビーム音やらで混乱させられるんです。(16)「Platform 3」も同様のスタイルだけど、リフの醸し出す疾走感は悪くない……といえなくもない……かも。(17)「Solarisation(Shun)」はこれまでで最も実験的な雰囲気かも。サイレン音を模してんのかなっていうリフに、ポンツクいってるパーカッション、あやしい呪文みたいなヴォイス。たぶん、たぶんですけど、何かSF的な世界観を表現してるんじゃないですかね。ついて行きづらい世界ですが。(18)「Pure Noise/Alien Language/P.F.H.」はBBC音源らしいんですが、1978年というクレジットがあるのでSpizzoil時代かと思われます。これは一層奇っ怪なサウンド

 

 次のブロックが、1979年のSpizzenergi時代。ここにあのヒット曲(?)(3)「Where’s Captain Kirk ?」が生まれます。Spizz(Vo)+Jim Solar(Ba)+Pete Petrol(Gt)+Dave Scott(Gt)+Mark Coalfield(Key)+Brian Benzine(Dr)。他に、(5)「Soldier Soldier」、(10)「Amnesia」、(12)「Virginia Plain」も同時期の作品。Peteも引き続き参加してますが、楽曲のクレジットを見るに、Coalfield氏の貢献が大きいと見た。

 

「Where’s Captain Kirk ?」は、Spizz作品でなんか一曲だけ、っていうならコレを聴けっていう楽曲ですが、Spizzoil時代と比べるとだいぶ整合的なロックソングになってます。キメごとにドラムが立ち止まるのが個人的に好き。みなさんもぜひどうぞ。

 

 「Soldier Soldier」は、以前ご紹介のライヴでもやっていた曲ですが、キーボードがかなり活躍する曲。「Amnesia」は、ギターが主導するリフロックでまずまずの疾走感。“ダンダカダン!”っていうドラムもよい。「Virginia  Plain」はRoxy Musicのカヴァー。私はなんと、本家より前にコッチを聴いちゃいました。ブライアン、ごめんなさい。オリジナルもちょいと不思議な曲ではありますが、彼らもMark Coalfieldの鍵盤を中心に(但しスピードはアップ)頑張ります。

 

 「Red & Black」はもとはSpizzoilの曲ですが、本コンピには1979年のBBCヴァージョンが入ってます。鍵盤がしっかり入っているので、oil時代でないのは確か。最初期の怪しい楽曲ではありますが、鍵盤と太鼓が入るだけでこんなに整合的になるかね。意外にも聴きやすいのです。

 

<続く>