DON'T PASS MUSIC BY

"Secrets are fun to a certain degree, but......"<Jake Holmes>

目次[登場アーティスト付き]其の十一 2020年7月~

 好きな音楽についていろいろお話ししているブログです。

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♬週間スケジュール
:記事追加はそれぞれ20時をめどにしています。

水曜日)ABC順にアーティストと関連作を掘り下げます。いま二周目の「Z」です。

土曜日不定期に設定する「特集」もの。最近は「2019年リリースの作品」特集。

月曜日木曜日)2020.2.24開始の新企画「今日の御膳」。「1アーティストにつき一曲」を短く紹介。

 

 最近の記事へのリンク目次↓からどうぞ。(記事の追加ごとに更新)

 ※「今日の御膳」は別枠⇒(どんぱす今日の御膳 其の一〔001~026〕)(どんぱす今日の御膳 其の二〔027~〕

 

目次[其の十一]

第57回「Yellow Matter Custard」(2)[Yellow Matter Custard]

時代の産物を追う?〔続〕(26)[Suzi Quatro]

第58回「Zebra」(1)[Zebra]New!!

時代の産物を追う?〔続〕(27)[Tanith]New!!

 

 ※これより前の記事は、トップ[アーティスト名付き目次]」をクリックいただいてそちらからお探しいただくか(現在までに「其の一」から「其の十」までがございます)、「検索」をご利用ください。

# 古い記事が探しやすくなるかなと思いまして、タイプ別記事リスト(ブログ内リンク集) なるものも設けてみました。ページ右側の「カテゴリー別」のところからお入りください。

  また、記事に登場するアーティスト別に探すためのアーティストABC順索引も作っておりますので、併せてご利用下さい。

 

  ご感想などもコメントでどうぞお気軽に。 

(なお、題目“DON'T PASS MUSIC BY”の下の文言は不定期に変わります。)

どんぱす今日の御膳 其の二〔027~〕

 一アーティストにつき1曲をご紹介する、短篇コラムです。

どんぱす今日の御膳027[小澤征爾チャイコフスキー)]

どんぱす今日の御膳028[Dietrich Fischer-Dieskau(シューベルト]

どんぱす今日の御膳029[Blood Circus]

どんぱす今日の御膳030[Bluestone Company]

どんぱす今日の御膳031[Blur]

どんぱす今日の御膳032[Bob Seger & The Silver Bullet Band]

どんぱす今日の御膳033[Bodyjar]

どんぱす今日の御膳034[Brian Eno (Eno)]

どんぱす今日の御膳035[Bruce Hornsby]

どんぱす今日の御膳036[Coven]

どんぱす今日の御膳037[The Buggles]

どんぱす今日の御膳038[Burt Bacharach]

どんぱす今日の御膳039[California Guitar Trio]New!!

どんぱす今日の御膳040[Carcass]New!!

 

〔これより前の記事へはこちら↓↓よりどうぞ!!〕

どんぱす今日の御膳 其の一〔001~026〕

目次[登場アーティスト付き]其の十 2020年4月~6月

※こちらの「目次[其の十]」は2020年4月~6月の記事へのリンク集です。2020年7月~の分へはこちら(↓)からどうぞ!

目次[登場アーティスト付き]其の十一 2020年7月~

 

目次[其の十]

第53回「内田勘太郎」(6)[内田勘太郎トリオ]

時代の産物を追う?〔続〕(13)[Blitzkrieg]

第54回「Vernon Reid & Masque」(1)[Vernon Reid & Masque]

時代の産物を追う?〔続〕(14)[James Williamson] 

第54回「Vernon Reid & Masque」(2)[Bill Frisell & Vernon Reid]

時代の産物を追う?〔続〕(15)[Jim McCarty]

第54回「Vernon Reid & Masque」(3)[Living Colour]

時代の産物を追う?〔続〕(16)[Lino.]

第54回「Vernon Reid & Masque」(4)[Spectrum Road]

時代の産物を追う?〔続〕(17)[Rat Scabies]

第54回「Vernon Reid & Masque」(5)[Spectrum Road]

時代の産物を追う?〔続〕(18)[Richard Lloyd]

第55回「White Spirit」(1)[White Spirit]

時代の産物を追う?〔続〕(19)[Skull Pit]

第55回「White Spirit」(2)[White Spirit]

時代の産物を追う?〔続〕(20)[Soul Doubt]

第55回「White Spirit」(3)[Gillan]

時代の産物を追う?〔続〕(21)[金属恵比須]

第55回「White Spirit」(4)[Bad Company]

時代の産物を追う?〔続〕(22)[Bernie Shaw & Dale Collins]

第56回「XTX & Cold Blooded Animal」(1)[Cold Blooded Animal/冷血動物楽隊]

時代の産物を追う?〔続〕(23)[Flying Colors]

第56回「XTX & Cold Blooded Animal」(2)[XTX & Cold Blooded Animal/謝天笑与冷血動物]

時代の産物を追う?〔続〕(24)[Nick Beggs]

第57回「Yellow Matter Custard」(1)[Yellow Matter Custard]

時代の産物を追う?〔続〕(25)[Robyn Hitchcock / Andy Partridge]

どんぱす今日の御膳041

041

“Weird Al”Yankovic「Smells Like Nirvana」(『OFF THE DEEP END』1992)

 “♪What is this song all about ? Can’t figure any lyrics out…….”(「この歌って何なの?歌詞のイミわかんねんだけど……」)っていう歌い出しの、パロディソング。ヴィデオもあるから観て笑おう。パロディというのは嘲笑と違って原作への敬愛がなければいけませんが、アル・ヤンコヴィックにはそれが有りますね。

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 バッキングトラックがしっかり原作に寄せてるだけでなく、歌い方もKurtの特徴をよくとらえて――その上で少しふにゃふにゃになるように歌ってる。名人芸。この人を世に送り出したのは、誰あろうRick Derringerだったってんだから面白い。これより前の作品にはリックがプロデューサーで名を連ねてるのがある。「Eat It」(Michael Jackson「Beat It」のパロディ)とか、「I Want A New Duck」(Huey Lewis &The News「I Want A New Drug」のパロディ)とかね。

時代の産物を追う?〔続〕(27)

 2019年作品はまだあるよ。

 この前、Brian Rossが元気だ、って話をしたと思いますが(時代の産物を追う?〔続〕(13))……Satanの真のマスターマインドRuss Tippinsも実はこんなプロジェクトをやっていた、と。ノーマークだったのでびっくりしました。専門店でゲットして聴いてまたびっくり、2010年代末にこんなに「70年代風のハードロック」をやるなんて!いい意味で、衝撃を受けましたよ。

 

(6)Tanith『IN ANOTHER TIME』(UK/USA)

  1. Citadel (Galantia Part 1)
  2. Book Of Changes
  3. Wings Of The Owl (Galantia Part 3)
  4. Cassini's Deadly Plunge
  5. Under The Stars
  6. Mountain
  7. Eleven Years
  8. Dionysus
  9. Under The Stars (Reprise)

<メンバー>

 Russ Tippins(Gt, Vo)

 Cindy Maynard(Ba, Vo)

 Charles Newton(Gt)

 Keith Robinson(Dr)

 

 Russ Tippins Electric Bandなる個人プロジェクトで動きを見せたのがしばらく前、その後まさかのSatan復活、そしてここへきて新バンドTanithの立ち上げ……ラス・ティピンズ先生のご健勝ぶりに涙が止まらない。

 

 ポイントはまずその70年代風の手触り。楽曲がそれっぽいというだけじゃなく、プレイ、録音まで徹底的。例えば冒頭の「Citadel」、細かく聴くとほんのわずかなミスタッチも敢えて残しておるのだ。2分30秒のところのギターリフは、指が引っかかっちゃったとしか思えない、だがそれが良い!次に私の趣味でいうと、ドラムの生っぽさが最高。これは打ち込みじゃぜったい味わえねえです。そして、8ビートの疾走感のある中に16分の細かい刻みリフを入れる、Satanでも聴かれるラス様のお家芸

 

 ……少し落ち着こう。Russ Tippins氏はクラシック・ロック好きだというのはよくわかりましたが、このバンドがおもしろいのは、この曲想では有りそうで意外に少ない男女ツインヴォーカルの妙味。ラス様は(Brian Ross公に比べたらそりゃ)線の細いヴォーカルですが、Cindy Maynardさんとマイクを分け合う限りでは問題なし。古風なHRのお楽しみ、長めのソロも楽しめますぞ。まずはこの曲だけでいいからチェックしてみてください。Youtubeではライヴ版もみられるが、歌にソロに元気なRuss Tippinsも良いが、ベースをボンボン弾きながら歌うシンディ様も凄い。

 

 ベースの推進力でグイグイ進む「Book Of Changes」は、弾(はじ)けるギターソロ――たぶん二人で応酬してる――も楽しいし、激重ではないのにどことなくドゥーミーな「Wings Of The Owl」、動き回るベースに導かれるビッグ・ビートの「Cassini's Deadly Plunge」(終盤の程好い疾走もナイス)と、“キメの多さ”ではSatanを思わせつつも、やっぱり70年代のHR/アートロック風の楽曲がいっぱい。

 

 ハード・シャッフル「Under The Stars」、タム豊富などんどこドラムが盛り上げてから走っていく「Mountain」なんかを聴いても、「この人ら、さぞDeep PurpleLed ZeppelinBlack SabbathThin Lizzyその他いろいろ……が好きなんでしょうなあ」と微笑ましくなるのだ。物まねってことじゃありませんので念のため。昇華の度合いは高レベルであります。

 

 静かに始まるりつつドラムのダイナミズムで順次盛り上がっていく「Eleven Years」、バラード風かと思わせておきながらハード&ヘヴィに展開していく「Dionysus」、そしてパーカッション乱れ咲きの「Under The Stars (Reprise)」と続いていって、幕。

 

 クラシック・ハードロック・ファンは迷わずチェックなさい!と言いたいのだが、手に入れやすくないかなあ。日本盤も出てないみたいだし、勿体無い。

<続く>