DON'T PASS MUSIC BY

“Tiny purple fishes run laughing through your fingers.....”<Cream>

目次[登場アーティスト付き]其の十三 2021年1月~

 素晴らしき音楽について、文字でお伝えしようとしているブログです。

  まず、記事に登場するアーティスト別の索引はこちら↓。

 アーティストABC順索引

 ※随時更新の「目次」はこの下です。

f:id:yes_outsiders:20200331093158p:plain              "Don't pass music by !"

  最近の記事へのリンク目次↓からどうぞ。(記事の追加ごとに更新)

目次[其の十三]

ロックンロール青果店(22)[Tommy Bolin]

ロックンロール青果店(23)[Little Richard]

ロックンロール青果店(24) [Santana]New!!

【臨時】わが掌中のデスメタルーーChildren Of Bodom[Children Of Bodom]New!!

 

♬週間スケジュール:記事追加はそれぞれ20時をめどにしています。

水曜日)ABC順にアーティストと関連作を掘り下げます。「第n回……」というタイトルの、当ブログのメインメニュー。いま三周目の「B」です。

 *2021年正月現在、更新が滞っております。申し訳ありませんが、暫くの間は旧い記事の方をおたのしみ(?)下さい。

 土曜日不定期に設定する「特集」もの。最近は「ロックンロール青果店」と銘打ち、野菜や果物にちなんだ曲をピックアップしてます。

月曜日木曜日)原則「1アーティストにつき一曲」を短く紹介する「今日の御膳」。ジャンルもアーティストも幅広くまいります。

 

※「今日の御膳」はコチラから

どんぱす今日の御膳 其の一〔001~026〕

どんぱす今日の御膳 其の二〔027~052〕

どんぱす今日の御膳 其の三〔053~078〕

どんぱす今日の御膳 其の四〔079~〕

 

※※これらより前の記事は、トップ[アーティスト名付き目次]」をクリックいただいてそちらからお探しいただくか(現在までに「其の一」から「其の十三」までがございます)、「検索」をご利用ください。

# 古い記事が探しやすくなるかなと思いまして、タイプ別記事リスト(ブログ内リンク集) なるものも設けてみました。ページ右側(PCの場合)の「カテゴリー別」のところからお入りください。

  ご感想など、コメント欄でどうぞお気軽にお寄せ下さい。

(なお、題目“DON'T PASS MUSIC BY”の下の文言は不定期に変わります。)

目次[登場アーティスト付き]其の十二 2020年10月~12月

目次[其の十二]

ロックンロール青果店(9)[Elvin Bishop]

第60回「Bobby Harrison」(4)[Freedom]

ロックンロール青果店(10)[Fats Domino]

第60回「Bobby Harrison」(5)[Freedom]

ロックンロール青果店(11)[Kevin Ayers]

第60回「Bobby Harrison」(6)[Snafu]

ロックンロール青果店(12)[Shocking Blue]

第60回「Bobby Harrison」(7) [Snafu]

ロックンロール青果店(13) [Blind Lemon Jefferson]

第60回「Bobby Harrison」(8)[Nobody's Business]

ロックンロール青果店(14)[Jimmy Smith]

第60回「Bobby Harrison」(9)[Procol Harum]

ロックンロール青果店(15)[Foghat]

第60回「Bobby Harrison」(10)[Freedom]

ロックンロール青果店(16)[Booker T. & The MG's]

ロックンロール青果店(17)[Alexis Korner's Blues Incorporated]

Damian Hamada’s Creatures『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』[Damian Hamada's Creatures]

ロックンロール青果店(18)[John Renbourn]

ロックンロール青果店(19)[Billy Thorpe & The Aztecs]

ロックンロール青果店(20)[Top Topham]

ロックンロール青果店(21)[Leaf Hound]

 

  ※「今日の御膳」はコチラから

どんぱす今日の御膳 其の一〔001~026〕

どんぱす今日の御膳 其の二〔027~052〕

どんぱす今日の御膳 其の三〔053~078〕

どんぱす今日の御膳 其の四〔079~〕

 

※※これらより前の記事は、トップ[アーティスト名付き目次]」をクリックいただいてそちらからお探しいただくか(現在までに「其の一」から「其の十三」までがございます)、「検索」をご利用ください。

# 古い記事が探しやすくなるかなと思いまして、タイプ別記事リスト(ブログ内リンク集) なるものも設けてみました。ページ右側(PCの場合)の「カテゴリー別」のところからお入りください。

  ご感想など、コメント欄でどうぞお気軽にお寄せ下さい。

(なお、題目“DON'T PASS MUSIC BY”の下の文言は不定期に変わります。)

どんぱす今日の御膳 其の四〔079~〕

 一アーティストにつき1曲を(ランダムに)紹介していくコーナーです。短い時間でお読みいただける筈。

 メタルからジャズまで、定番から珍品まで、何でも有り!

 

どんぱす今日の御膳079[The Hollies]

どんぱす今日の御膳080[Michael Jackson]

どんぱす今日の御膳081[Huey "Piano" Smith]

どんぱす今日の御膳082[Ted Taylor]

どんぱす今日の御膳083[James Murphy]

どんぱす今日の御膳084[Jean-Michel Jarre]

どんぱす今日の御膳085[Jim Morrison & The Doors]

どんぱす今日の御膳086[Joan Baez]

どんぱす今日の御膳087[Joan Jett]

どんぱす今日の御膳088[Joe Bonamassa]

どんぱす今日の御膳089[Joe Louis Walker]

どんぱす今日の御膳090[The Joe Perry Project]

どんぱす今日の御膳091[Joe South]

どんぱす今日の御膳092[Bruce Springstone]

どんぱす今日の御膳093[John Lennon]

どんぱす今日の御膳094[The Four Jones Boys]

どんぱす今日の御膳095[Jonny Lang]New!!

どんぱす今日の御膳096[Woody Herman And His Orchestra]New!!

 

 以前の記事については、こちら(↓)からどうぞ!!

どんぱす今日の御膳 其の一〔001~026〕

どんぱす今日の御膳 其の二〔027~052〕

どんぱす今日の御膳 其の三〔053~078〕

どんぱす今日の御膳096

096

Woody Herman and His Orchestra「At the Woodchopper’s Ball」(Various Artists『BOOGIE WOOGIE』Disc5、2003)

 Ten Years After大好き人間としては、彼らの初期のレパートリー「Woodchopper’s Ball」(ライヴ盤『UNDEAD』を聴いて下さい!)の元ネタをチェックしないわけにいかない。TYAは高速の4ビート・ジャズ+劇烈ギター速弾きの個性的楽曲に仕上げていましたが、オリジナルってどんなの?

                      f:id:yes_outsiders:20201207121505p:plain


 ビッグ・バンド・ジャズの大物Woody Hermanさん(クラリネット等の名手でもある)がJoe Bishop氏と共作した「At the Woodchopper’s Ball」(1939)がそれでした。軽快なリズムの上で、管楽器が次々と交替でソロを決めるステージ・フェイヴァリット。長さは3分強とコンパクトですが、なるほど、楽しい……

【臨時】わが掌中のデスメタルーーChildren Of Bodom

 2021年初めに「Alexi Laiho死去」の報に接したときは衝撃を受けました。Children Of Bodomの熱心なファンとは言えない私ですが、アレキシのような同世代人の急逝にまず驚きましたし、考えてみれば初めて「デスメタル」を教えてくれたのも彼等だったなあ、と……。

 その恩義に報いるために一筆したためさせていただきました。

 

Children of Bodom『FOLLOW THE REAPER』(2000)

  1. Follow The Reaper
  2. Bodom After Midnight
  3. Children Of Decadence
  4. Everytime I Die
  5. Mask Of Sanity
  6. Taste Of My Scythe
  7. Hate Me!
  8. Northern Comfort
  9. Kissing The Shadows
  10. Shot In The Dark
  11. Hellion

<メンバー>

 Alexi Laiho(Vo, Gt)

 Jaska Raatikainen(Dr)

 Henkka Blacksmith(Ba)

 Janne Wirman(Key)

 Alexander Kuoppala(Gt)

 

f:id:yes_outsiders:20210120183512p:plain


 特にこのサード・アルバムは宝でした。今でも覚えているその出会い方がすばらしい(?)。2000年当時、地元の新星堂でCDを見ていたら、これ(『FOLLOW THE REAPER』)とJohn Wetton『WELCOME TO HEAVEN』(2000)が何故か目に留まったのでありました。完全にジャケのインパクトのみで。というのも当時、私はどちらのアーティストも全く知らなかったのですよ。アルバム1枚、どちらかを買う分しかお金は持っていませんから、「どうしよう?」と迷うわけです。しばらく唸ってから、オビに「ヘヴィ・メタル」とある方を選ぶことにした、と。(ちなみに、私がJohn Wettonの作品収集に走るようになったのは、2001年2月渋谷AXにおけるRX公演にサプライズゲストでウェットン先生が登場したのを目撃してしまってから以降のこととなるのであった。)

 

 いまそのCOB作品のオビを細かく見直すとこう書いてある。“フィンランド出身、アレキシ・ライホ、ヤンネ・ウィルマン在籍、テクニカル様式美ブラック・メタル・バンド、チルドレン・オブ・ボドム待望のサード・アルバム登場!”

 

 当時の私はすごいよ。はっきりと「ブラック・メタル・バンド」って書いてあるのに、意味が分かってなくて‟「テクニカル様式美」だからレインボーの凄い奴かな”くらいにしか思ってなかったんだから。

 

 買って帰ってCDプレイヤーに入れ、再生する。すると、なんかぶつぶつ言っているナレーションみたいなのが聴こえて(ホラー映画の一節らしいですが)、「アレ?始まらないの?」と思って音量を上げてスピーカーに近付いたら、いきなり“♪ジャン!”とデカイ音〔オーケストレーション・ヒット〕からの疾走メタルが始まって魂消る。前奏が済んで0分40秒辺りで歌が入ってようやく“んん?この押しつぶした声の歌唱は?も、もしかしてデスメタルってやつですか?”と気付く、と。

 

 デスメタルって言葉は知ってましたが、実際に聴くのはこれが初。「こういうのを買おうと思ったんじゃなかったのに……」と若干後悔した……のははじめのうちだけで、流して聴き進めるうちに、美旋律と獰猛な歌唱の対比とか、弦楽器と鍵盤のバトル――Deep Purple好きだったんで、そういうのは超ウェルカムだった――とか、「いいじゃないの!」と。

 

 デスメタルっていうのはなんかこう、邪悪な、聴くと堕落させられそうな音楽だと〔我ながらすごい浅はかな理解〕思っていたがそうでもないなと。(ただ、彼らって「ブラック・メタル」なんすかね?それはいまも疑問。トイズ・ファクトリーの方々に認識を問いたい!)

 

 面白がって何度も聴いているうちに、私よりも弟がハマってしまいまして、彼がアルバムを集め出したのでしたな。ファーストから『HATECREW DEATHROLL』『ARE YOU DEAD YET?』辺りまではマメにチェックしていたようです。(シングル『YOU’RE BETTER OFF DEAD』『TRASHED, LOST &STRUNGOUT』も含む。)

 

 我らの間では、「この人らのカヴァーのセンスがなかなか面白い」ってのはよく話題にしてました。Ramonesの「Somebody Put Something In My Drink」は効果音“♪ポチャ”が可愛らしくてうけるし、Slayer「Silent Scream」のムチャな鍵盤ソロは笑えるし(称賛しているのですよ)。

 

 これに手を出した頃は雑誌BURRN!もまめに買っていたので、彼らの記事はよく目にしました。真面目なはなしもあれば、アレキシが酔って自動車の上から転げ落ちて怪我したとかそういう“Wild Child”ネタもいっぱいあったなあ。Kimberly Goss(Vo)とのめおと(当時)バンドSinergyとかでも頑張ってた。

 

 DVD『CHAOS RIDDEN YEARS:Stockholm Knockout Live』(2006)も買いましたね。ディスクユニオンかどっかで買ったら、特典にマグカップかなんか付いてきたんじゃなかったかな。映像本体が熱いライヴなのは期待通りとして、なぜかステージが佳境に入ったところで(ステージ演出用の?)ファイアを用いてソーセージを焼いて食い始めるアレキシとヤンネ……なんだそりゃ?の微笑ましさ。いや、やはりいろいろ印象に残ってますな。

 

 さて、肝心の作品ですが、やはりこのサードが一番好き。オーケストレーション・ヒットをこんなにガンガンぶち込んだ作品は、ダミアン浜田『照魔鏡』以来だから……ってのは冗談で、私のようなエクストリーム・メタル初心者に優しいわかりやすさがあるからですね。正統的な(ちゃんと弾ける人の)プレイが満喫できるギターとキーボードはもちろん、テンポチェンジ支え楽曲を盛り立ててている変幻自在のドラミングがイイ。1曲目の「Follow The Reaper」はいまだに愛聴曲です。

 

 潔く終わった後、今度は突進力いのちの「Bodom After Midnight」につなぐところもナイス。要所要所で耳に残るフレーズを入れるギターセクションが嬉しいね。アレキシのセンスは、速弾きだけじゃなくてこういう細部にも発揮されている。鍵盤ソロ後半からドラムの盛り上げを受けて高速ギターになだれ込む2分40秒~3分10秒あたりは完璧。

 

 本作中最長の(とはいえ5分30秒程)「Children Of Decadence」も、やや重厚に始まりつつも本編はアグレッシヴに疾走。この曲も耳に残る印象的フレーズが雨あられ。エクストリームでありながらキャッチーでもあるという、得難い両立を果たしております。「Everytime I Die」は、彼らにしてはグッとテンポを抑えたヘヴィ・ナンバー。

 

 私が1曲目に次いで好きなのが5曲目の「Mask Of Sanity」。透明感ある冷え冷えした鍵盤フレーズに熱いギターとドラムが重なってくる幕開けにゾクゾク。加速に加速を重ねるドラムに煽られ、ヴォーカルも力が入る。間奏部分でで一旦クールダウンするかに見せて、爆発力あるソロパートに突入。ギター→キーボード⇒両者のツインという絡み方も最高です。「Taste Of My Scythe」は、今回この記事を書くために聴きなおすまでちょっと印象が弱かったのですが、高速の3連フレーズなどなかなか美味しい所あり。

 

 不穏なコードの鍵盤が導く「Hate Me!」は、代表的楽曲の一つかも。 “I don’t give a f**k, if you hate me!”のところなんか、パンキッシュな歌詞に反してなんか不思議とポップなくらい。ソロも良いけど、この曲なんかはバッキングのフレーズの働き(ギター)が大きい。次の「Northern Comfort」は、彼ららしいコンパクトな疾走曲。ラストの「Kissing The Shadows」は、ドラム(ヤスカ)の頑張り――バスドラム踏み倒し――が素敵なナンバー。鍵盤→ギター→鍵盤→ギター⇒ツインのソロ大会も“やりすぎ感”がたまらない。

 

 日本盤はこのあとにボーナスで「Shot In The Dark」(Ozzy Osbourneのカヴァー)と「Hellion」(W.A.S.P.のカヴァー)が入ってました。

 

 故アレキシ・ライホと仲間達のお陰で、私のデスメタルに対する偏見は取り除かれましたし、その後若干数とはいえデス系作品にも手を伸ばすことになりました〔いずれその辺についても報告したいね……〕。

 

 まさに『FOLLOW THE REAPER』は大恩ある一枚(?)。私のようなヤツでも楽しめたわけですから、もっと柔軟な方々ならば「デスメタルなんぞ知らん」というひとでも気に入るであろう。万民にお薦め……という言い方がよいのかわかりませんが、後世に語り継ぎたい作品です。

 Alexi、有難う。