DON'T PASS MUSIC BY

"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

「Teenage Dream――回想録――」(4)メンバーチェンジとクリスマス・ライヴ(前)

高校2年次の文化祭は、まあ無事に終わりました。これで終わり?……ではなくて、向上心のあるバンドの面々は「来年の文化祭」を締めくくりとすべく再スタート。まあ、単純にバンドやるのが楽しくなっちゃってたんですね(少なくとも私はそう)。その後のどのタイミングだったか忘れてしまったのですが、リード・ヴォーカルのYが脱退(バンドとは違う音楽活動をする、ときいてました)、後任にKが入ってくれました。
 
さて、文化祭はもちろん翌年ですが、バンド連中はその前に地元で「クリスマス・ライヴ」っていうのをやることになっ(てい)たのでした。同じ学校のバンド連中がお金を出し合ってライヴハウスを半日くらい借りて、持ち時間1時間ずつくらいで演奏するというイヴェント。私はもちろん「ライヴハウスでやる」なんて初だったので、「おおお、きちんとやらないと!」って相当かまえてました。それが今じゃあね、「へんでもへたでもへいきです」(©加古里子『だるまちゃんかるた』)状態だから、慣れっていうのは恐ろしい。それはともかく、バンドの次の短期の目標が決まったわけです。
 
新ヴォーカリストを迎え、また前と同じ曲ばかりやっても仕方ないので、“新曲”(我々はカヴァーバンドでしたが、「新しく練習することにした曲」をこう呼んでいた)をいろいろ追加することになりました。1012月だから、中間試験だの期末試験だのあったろうに、どうやりくりしていたんだろうか。ちなみに先ほども申しましたように私たちは「軽音部」ではありませんので、それぞれが部活に属しておりました。そちらの活動もあったはずですが……
 
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そうして迎えた「クリスマス・ライヴ」。幸い、この日の音源は所有しておりますので、曲順と演奏は判る。
1.楽園[The YellowMonkey/1996]
3.Basket Case[Green Day/1994]
4.My Sweet Dog[Hi-STANDARD/1997]
5.D.O.D.(Drink Or Die)[hide/1994]
6.Poison[布袋寅泰/1995]
7.Change Yourself![布袋寅泰/1997]
8.Misery[hide/1996]
10.Lounge Act[Nirvana/1991]
11.Poison*
12.D.O.D.*
 
はあ、「Tell Me」はやらなかったんだっけ。直線的なノリの(盛り上げ易い)曲じゃなくて「楽園」で始めるっていうのも面白い。Vo+Gt+Gt+Ba+Key+Dr6人組のバンドなんで、全員参加のをアタマに持ってきたのかもしれないね。
 
で、次がGreen Dayですか。グリーン・デイは当時あの学校のバンド連中の間じゃあ人気だったなあ。「他のバンドがやる曲」は避ける、っていう暗黙の仁義(配慮)があったので、「Basket Caseやんの?あー、とられたわ、じゃあこっちはInThe Endやるわ」みたいなやり取りがバンド間であったのだった。私たちのバンドがやったので、よそと重なりそうになったのはこのくらいじゃないかな。「Burnout」は……あ、短いドラム・ソロがあるんだった。音源を聴く限り、4小節分あるドラムのみの場面、2番目のところで私はスティックを落としてますねこりゃ。一瞬音が途切れる。それで慌てて代替スティックを取って3番目の小節に間に合わせる、みたいなことになってますなあ。みんな優しいから温かく見守ってくれてるようですが、お恥ずかしい。「Basket Case」の方はまずまずかな。
 
ハイ・スタンダードも当時そうとう流行っていたように思いますが、私たちのバンドは必ずしも熱心にフォローしていたわけではなかった、かな。やったことがあるのもたぶんこの一曲だけ。ドラムの奴(筆者)がうまくノリを出せてないので、ちょっと不完全燃焼かも知れない。Kのヴォーカルが頑張ってくれてただけに申し訳ない。
 
D.O.D.」はhide好きのAが持ってきて、バンドのフェイヴァリットナンバーになった曲です。上のリストで*がついてるのは、「アンコールでやった」という意味ですから、ワンステージで2回やったことになる。当時はね、持ち時間いっぱいにステージをやるのが習いだったのよ。進行の関係で時間がちょっと残った時に、予備の曲なんかないから、一度やった中からその場で聴衆にリクエストさせて(無理やり)アンコールをやるっていうのが当たり前だったのだ。「D.O.D.」は、短い高速チューンということもあって、よくやったもんです。あんまりしつこくやるから、バンドを観に来てくれる人たちも“名刺代わりの曲”と認識したのか、そのうちに「お前らはあれやんないと!」っていうムードになっていきましたかね。
<続く>