
次の「Change Yourself!」はベースのHがリードVo。当時は他のメンバーのプレイにまで注意を払えなかったけど、このベースを弾きながら歌うのも何気にすごいね。楽曲のストレートでポジティヴな歌詞も、やっぱりいいね。CMソングだったようですが、そちらはさすがにあまり憶えていないなあ。
布袋ソングが続きます。「Poison」はギターのTがリードVo。曲名をコールしただけでフロアが「ウェーイ!」って反応してるから、やはり既にバンドの十八番として認知されてたんでしょう。堂々の歌、熟練のギターソロ……この曲はTの独壇場かな。次の「Merry-Go Round」もTが歌いました。これまた他とはドラムのパターンが違う面白い曲。タテをきっちり合わせないとおかしなノリになっちゃうのですが、なかなかうまくいってますね。当時は私、やはりスクエアな8ビートの方が得意だったみたいです。他の二曲とは趣の異なるちょっとシニカルな歌詞も(いま改めて聴くと)楽しいね。“♪アンタも転がりだせば 楽しくてたまらないぜ”
8曲目は、Aの歌う「D.O.D.」。フロアを煽るのに最適の、スピードナンバー。“♪純度180%の 人間火炎瓶”! 本編がいったん終わった後に、リプライズ的に高速パートが再開される部分も堂に入っている。
次の「Misery」も、もちろんAが歌いました。コレを弾きながら歌ったのか……いや、脱帽。この曲も凝った作りゆえ、二本あるギターがそれぞれ違うことをやっております。歌いながらのギターも手が抜けないのだ。うーむ、前回よりややましとはいえ、まだドラムに落ち着きが無いな。ベースがうまいこと合わせてくれてるので破綻してないけど。静かになるパートなどで好サポートのキーボードもナイス。
ラストナンバー「Tell Me」はHがヴォーカル。展開・起伏のある曲をよく弾きながら歌えるものだ。一方、ギタリスト二人がプレイに専念するので、器楽の完成度はかなりのものに。イントロのギターフレーズ、ツインギターによるソロ、ワウ多用のスローパート……彼らこだわりのプレイの連続。エンディングはキーボードが乗って壮麗に幕。そのあとは、時間があったのでTとAが一曲ずつアンコールに歌っておしまい。
<続く>