DON'T PASS MUSIC BY

"Secrets are fun to a certain degree, but......"<Jake Holmes>

時代の産物を追う?(20)

 本題に入る前の「お仕事紹介」がこんなに長くなるなんて……ちなみに、「ご紹介」は次回まで続きまする。

John LodgeNATURAL AVENUE1977
 The Moody BluesのベーシストJohn Lodgeのソロ・アルバム。クリスの参加は数曲で、どうやらソロ要員のようす。ストリングスや管楽器の入る壮大なバラード「Who Could Change」後半で情感あふるるギターソロを披露、ドリーミー(?)な「Rainbow」ではジョージ・ハリスン風のソロを決め、軽快に展開する「Children Of Rock N’ Roll」ではチャック・ベリー直系のプレイを聴かせます。

 このアルバム、ドラムは元Small Faces/Faces/The Who他のKenney Jonesだったりして、地味に豪華。細かいこというと、「Rainbow」の220秒辺りからのタムを絡めた盛り上げ方とかが素敵。
イメージ 1
 
 
 John Lodgeさんというと、The Moody Bluesでは、「Ride My See-Saw」や「I'm Just a Singer (In a Rock and Roll Band)」のようなロック系楽曲の作者のイメージもありましたが……このソロ・アルバムではじっくり聴かせる曲が集められている感じですね。
 

Jeff WayneTHE WAR OF THE WORLDS1978

 Jeff Wayneという人物が仕切った、H.G.ウェルズ『宇宙戦争The War Of The Worlds)』に基づく音楽劇(朗読+歌曲)。原作に忠実なストーリー運びで、ナレーションと楽曲が展開される。キャスト(ヴォーカル)にJustin HaywardThe Moody Blues)やPhil LynottThin Lizzy)、Chris ThompsonManfred Mann’s Earth Band)なんかも参加していて、ロック好きには堪らん。
 
イメージ 2

 

そして、Jo Partridge共にギターを担当したのが我らがスペディング先生。冒頭の、「火曜サスペンス劇場かよ?」(注)ってな雰囲気の不穏な「The Eve Of The War」からギターも大活躍。ナレーションのバッキングへの乗り方も完璧だし、各キャストの「歌」への切り替えも見事。“熱線”の音も再現されたおどろおどろしい「Horsell Common and the Heat Ray」、中間に「The Eve of the War」のメインテーマが再現される「The Artilleryman and the Fighting Machine」(この曲の6分頃に出てくる火星人の“♪ウーラ~”が怖っ……)。おもしろいのは、リズムが妙にダンサブルなとこ。ディスコだのクラブだので掛けても踊れるんじゃないすか。怖いけど。「Forever Autumn」はややアコースティック調で、The Moody BluesJustinの声が聴けて和めま……せんでしたやっぱり。段々不穏になっていって、次の「Thunder Child」につながるところではまだ火星人が“♪ウーラ~”。助けてくれ。絶望的な雰囲気でディスク1が終了。
 
 続きは実際にお聴きいただくとして、Phil Lynottの熱演を聴きたい方はディスク2二曲目の「The Spirit of Man」をどうぞ。英語の教材にも最適、一家に一枚!……ってのはジョークとしても、これは、音楽ファンと文学ファンの双方にアピールする名盤です。
 
(注)火サスの方が後代の作品ね、念のため。いま調べたら、「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」の作曲者は木森敏之さん。なんと、われらがジャッキー・チェンの『スパルタンXの日本版オリジナル曲(「Spartan X」他)を手掛けたキース・モリソンさんではありませんか。
 
SnipsSteve ParsonsLA ROCCA!』1981
 Sharks以来の盟友Snipsのソロ・アルバム。ニューウェーヴィーなロックンロール。タイトル曲「La Rocca」、ベースとシンセが目立つ「Skies Of England」なんかはいかにもあの時代っぽい。
イメージ 3
 

  Larry WallisPink FariesMotörheadに居た)の代表曲「Police Car」をへんてこなアレンジでやったりもしてるし。XTCThis Is Pop?」の“クエスチョン・ソング”(アンサー・ソングの反対?)みたいな「What Is Pop?」なんてのもある。友達のアルバムとはいえ、クリスの仕事のなかではちょっと異色かも。

<続く>