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Status Quo「Bad News」(『IN SEARCH OF THE FOURTH CHORD』2007)
英国のブギー大使Status Quoは、私なんぞが四の五の言うまでもなく素晴らしいわけですが……
英国ハードロックのディスクガイド片手にアルバム・チェックし出した私の様な完全後追い組からしますと、「まずは1970年代の偉業をたどらないと」という意識が先に走って、しばしば80年代以降を「ポップになっちゃったんじゃない?」で軽んじがちなのですが、それは大きな間違いでありました。
たとえばこれ、ジャケはハリウッド映画もどきのチープな絵(味わいがあって好きだけど)、タイトルはムーディー・ブルースThe Moody Bluesのパロディかい?ってなもんであまり期待しないで再生したんですが……おろかものめといわれてもいいかえせない、さすがのロック・アルバムが待ち構えておりました。
たとえばこの「Bad News」のノリ、こんなのもう出せる人たち、他にいないんじゃないの?Rick Parfittのリスト(wrist)がはじき出すリフの強靭・しなやかなことはどうよ。(別に私が威張ることではないのですが。)
アルバムを通して聴いてみてください。このハード寄りの曲にしても、もっとソフトなポップな曲にしても、どこから聴いても「クオ味」になっているのは本当にすごい、のです。