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"Louis XIV, finesse and force......."<Chroming Rose>

第40回「“HEAVEN & HELL”」(20)

3Six Ton BudgieORNITHOLOGY Volume 11996UK
 英国B級ハードロックバンドの最高峰Budgie。この偉大なるグループについては後日に回すとして、BudgieCDを探してたらHeavenの棚にこれがあったの。「6トン?」と気になりつつもその日は手を出さず帰宅。あとで調べてみたら、元BudgieのドラマーRay Phillipsが結成したグループですと。ふうん、と思いつつもすぐに手を出すことはありませんでした。本家Budgieの方も聴き出したばっかりだったからね。
 
 で、かなり間が空いてからまた店へ行って棚を見てみたら、やっぱり残ってたの。売れちゃうことなんかないのかもしれないけど、あとで後悔するのもナンだし、メロパワ買うのをあきらめてこっちを買って帰ったという次第。
 
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タイトルは「鳥類学その1」。ちなみに「その2」はこれまでのところ出ていません。こういうパターン、前にも紹介しましたね(HEAVY METAL ARMY 1)。あと、後に中古で見つけて知るのですが、実はこのアルバムの前に、UNPLUCKED!』(“羽をむしり取る”のpluck+否定の接頭辞?)という作品があって、そこでは往年のBudgie名曲――「Breadfan」、「Guts」、「In For The Kill」等々――をRayさんらがセルフ・カヴァー(?)していたりも。
 
 さて『鳥類学』の方は、Ray PhillipsDr, Vo)・Justin PhillipsGt, Vo)・Tom PrinceBa)による制作。JustinRayさんの息子さん。若いだけあって、80年代以降風のフラッシーなプレイも披露しております。2曲目のインスト「Three Legged Race」なんかでこのトリオの演奏力量がわかります。その前のオープニング「Southern Girl」は、いかにも70年代前半のBudgie風の「ワン・リフを重ねる上に呪術的ヴォーカル」。4曲目のBudgieカヴァー「In The Grip Of A Tyrefitter’s Hand」あたりと聴き比べるのも一興。この他11曲目の「Young Is A World」」もBudgieセカンドアルバム収録曲のカヴァー。(「In The~」はサードアルバムの収録曲。)
 
 おそらくほぼ自主制作だと思われますので、音質はそれなり。ヘヴィ・ソングがちょっと物足りなく聴こえてしまうのはその辺のせいかもしれませぬ。むしろ、Budgieっぽくない3曲目「Say It Like It Is」(妙に爽やかな疾走曲)なんかがいい感じ。Justinのギタープレイも合ってるし。アコースティック主体の「You Know I Will Return」、「Martin John Shuffle」(インスト)も面白い。かと思うと、Chris Speddingの「Motorbiking」を素直にカヴァーしてたりね。親子でやりたいことを詰め込んだっていう感じなのかな。