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どんぱす今日の御膳253

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Dave Kelly(Family & Friends)「Good Riddance」(『WE HAD IT ALL』2013)

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 これはちょっと珍しいかな。英国ブルーズ界の名匠Dave Kelly先生によるプレイです。Dave Kelly氏は、その姉故Jo Ann Kelly氏とともに英国ブルーズの背骨であり続けた(る)本格的ブルーズマンです。初期にはThe GroundhogsのTony McPhee氏などとの協業もあり、英国青年による米国音楽(ブルーズ)解釈の最も深いレベルを提示していました。(アメリカにおけるCanned Heatのような位置を占める存在だと思う。Yardbirdsなんかはもう少しポップ寄り。)Dave Kellyはスライド・プレイの巧みさなどで知られる名ギタリストでして、アコースティック遣いならばTony McPhee以上かも。

 

 さて、今回の曲は、実は彼のオリジナルでもトラディショナル・ブルーズでもありません。作曲者はBilly Joe Armstrong・Mike Dirnt・Tré Cool、すなわちこれ、Green Dayの曲なんですね。『NIMROD.』に入ってたので私もよく知っております。

Primary

 あちらも弾き語り調の曲でしたが、こちらはアコーディオンマンドリンが入るカントリータッチの作品に。ヴォーカルとマンドリンはHomer Kelly-Tarrantさん(ネット上の情報からするとDave Kelly氏の息子さん?)。演奏後に小規模ながら歓声が上がるので、パーティ的なライヴ演奏の可能性あり。してみると、主役はデイヴじゃないね。まあ、いいでしょう。『WE HAD IT ALL』は、Dave Kelly氏がいろいろな人(Family & Friends)とコラボレーションしてきた音源をまとめたもののようですから。中には故Jo Ann Kellyとの共演による「Ramblin Gal」なんてのもあるし、Maggie Bellをフィーチュアした「Gulf Coast Highway」、Paul Jonesとのデュオ「Too Young To Know」なんてのもあるわけさ。

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