DON'T PASS MUSIC BY

ラーズ(メタリカ)が“RIOT Fire Down Under”のTシャツ着て御父上(92)と写真に納まってるのが超クール。

第60回「Bobby Harrison」(1)

 ドラマー兼シンガーBobby Harrisonの仕事をざっと見ていこうと思います。この人、やってることはなかなか頑固なんですが、英国ロック史を彩るいろんな面々と関わってて、送り出してきた作品はなかなか面白い。

【ちなみに、英国ロック界における人脈・人間関係をくわしく知ることができる「60s/70s英国ロック・データベース」という素晴らしいサイト(日本語)がありまして、今回Bobby HarrisonFreedomSnafuNobody’s Businessについて調べるのにもたいへんお世話になりました。ありがとうございました。】

 

 さて、ボビー・ハリソンをご存知の方もそうでない方も、まずはもちろんソロ作のこれをどうぞ。

 

Bobby HarrisonFUNKIST(1975)

  1. Cleopatra Jones
  2. Whiskey Head
  3. Thinkin’ ‘bout You
  4. King Of The Night
  5. Little Linda Lovejoy
  6. Spotlight
  7. Long Gone
  8. Looking For A Friend

<メンバー>

Bobby Harrison(Vo, Dr)

 +

Micky Moody(Gt)

Tony Iommi(Gt)

Henry McCullough(Gt)

Chris Stewart(Ba)

Herbie Flowers(Ba)

Walt Monaghan(Ba)

Clem Cattini(Dr)

Ian Paice(Dr)

Matthew Fisher(Key)

Bob Sargeant(Key)

Ray Owen(Vo)

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 この“でっかいオレンジどーん!”のジャケット写真は、柑橘類で有名な(?)「SUNKIST」のパロディ……なんじゃないですかね?誰もちゃんと説明してくんないけど。

 それはともかく、ボビーさんって人は、70年代闘士たちの中では割と早くからブラック・ミュージックへの憧憬を露わにしてきた人物だと思うんですよね。もちろん他にもいろんなバンドはありますよ?あと、個人でいえばGlenn Hughes先生とか“ソウル!ファンク!”推しの名プレイヤーもいますしね。でも、(今日における知名度こそさほどではないですが)ボビー・ハリソンの「ファンキスト」振りは筋金入りではないか、と。このたびまとめて作品を聴きなおして、なおさらそう思いました。

 

 それにしてもこの参加メンツ、凄くないですか。元Juicy Lucyで、この後ボビーとSnafuを結成するミッキー・ムーディーさんは、後にWhitesnakeで大成功。WingsPaul McCartneyの)で活躍したHenry McCulloughや、あんまり課外活動の多くないTony Iommi(言わずと知れたBlack Sabbathマスターマインド)も引っ張り込んでて、ギターセクションは大御馳走。

 ベースでは、Spooky Tooth他多数に参加しGraham Bonnet『LINE UP』(1981)でもプレイするChris Stewartがいるかと思えば、英国ジャズ・ブルーズ・ロック界で引っ張りだこだったHerbie Flowersもいらっしゃる。お、むかしFreedomで一緒だった仲間Walt Monaghanもいたのか。

 ドラムはすべて自分でプレイ……かと思いきや、Johnny Kidd & The Pirates他でプレイの名セッションマンClem Cattiniと、これまた言わずと知れたスターIan Paice(当時も今もDeep Purple)を招聘。(自分でも叩いてるとは思うが。)

 Matthew Fisherはアルバムのプロデュースにも参画した、Procol Harum時代からの盟友。Bob SargeantはMick Abrahams(この人も頑固一徹なブリティッシュ・ブルーズロッカー)ともプレイした職人。おまけに、Juicy Lucyでリード・ヴォーカルもつとめたRay Owenがヴォーカルで参加、と。

 集めようと思ってもなかなか集まらん(実は)豪華なラインナップ。で、そこから出てくる音がちゃんとボビー色だってことも大したものだ。……いや、ゲストのプレイが地味、ってことじゃないよ?(どの曲で誰がプレイしているかはクレジットがないんだけど……)

<続く>