(24)Santana「Gumbo」
実は以前“動くマイケル・シュリーヴが観られるよ”ってんでご紹介したDVD『THE DUTCH WOODSTOCK』(2013)の中にも入っていた曲。1970年6月の実況録音でした。ホットなインストゥルメンタル。(第59回「Automatic Man」(5))
で、「Gumbo」って、「オクラ」のことだそうですね。(「okra」も英語ですが。)歌詞のない曲なんで、何ういう意味なのかはよくわからないのですが。
CDで聴けるのはどれかなと思って探すと、いまだと『SANTANA(Ⅲ)』(1971)がありますね。2006年に出たLegacy Editionていう2枚組ヴァージョンには、未発表のスタジオ録音版と、71年7月4日フィルモア・ウェストでのライヴ版がそれぞれ入っています。
ハードロック・ファン(わたし)にとって楽しいのは、この時期バンドSantanaのリード・ギタリストとしてNeal Schonが居たこと。「Gumbo」でも弾いてる、はずです。カルロスとニールがネチっこく弾きまくるのが素晴らしい。独自のファンクネスが堪りませんな。アルバム本編冒頭の「Batuka」や、「Jungle Strut」などでもこの超個性的ツイン・ギターが満喫できますので、このアルバムはハードロック好きにもお勧めできます。もちろん、スーパードラマーMichael Shrieveが最高なのは言わずもがな。
後にここからGregg Rolie(Vo, Org)とNeal Schon(Gt)が巣立って(?)Journeyがスタートしたのは有名な話。さらにしばしの時を経てNealとMichaelがサミー・ヘイガー(Sammy Hagar)とケニー・アーロンソン(Kenny Aaronson)を巻き込んで超絶ハードロックバンドHSAS(Hagar, Schon, Aaronson, Shrieve)で作品を残したことも忘れちゃいけない。
……という事で、まずはみんなで「Gumbo」を聴いて和みましょうや。
※☟こちらはテイク違い