Zebra結構いいな、と思っていたら、こんどはRandy Jacksonの名前を冠したこんなのを見つけました。
Randy Jackson’s China Rain『BED OF NAILS』(1991)
- You’re Only Lonely Today
- Bang on the Wall
- Psychedelic Sex Reaction
- Last Forever
- Light of My Love
- Bed of Nails
- Before It’s Too Late
- I Loved You Lied
- Valerine
- Love Calls
<メンバー>
Randy Jackson(Vo, Gt)
Teddy Cook(Ba, Vo)
Ronnie Shaw(Gt, Vo)
Brian Tichy(Dr, Vo)
何がChina Rainなのかよくわかりませんが、とりあえず聴いてみよう。ビッグビートの「You’re Only Lonely Today」は、最初のリフを聴いたときHSAS(Hagar,Schon, Aaronson, Shrieve)の「Animation」をなぜか思い出しました。まあそれは兎も角、Zebra風のメロディアスロックで幕は開けたと。そこから少しダークなリフの導く「Bang on the Wall」へ行って――ブライアン・ティッシーの硬いドラムがイイ感じ――、さらにほぼ間断なくエイトなロック「Psychedelic Sex Reaction」に。
爪弾かれるアコースティック・ギターとともに始まる「Last Forever」は、バラードなんでしょう。途中からシンフォニックな伴奏が加わりますが。情感あるギターソロも良い。「Light of My Love」は骨太なリフとフラッシーなソロが聴ける、ギター好き向けの一曲。
“♪Wow~…….”のコーラスワークが印象的なタイトルトラック「Bed of Nails」は、リズムやストラクチャーはZep風なのでその組み合わせが彼らとしてはおもしろい。(レッド・ツェッペリンには、コーラスワークや多重ヴォーカルを押し出した曲ってないですよね?)ちょっと80年代っぽくて古風ではありますが。「Before It’s Too Late」は、作曲とバッキングヴォーカルにMark Slaughterが参加してるハードポップ。ここでもブライアンのタイト・ドラミングが良いね。後半熱くなって本領発揮のランディ・ヴォーカルも◎。
「I Loved You Lied」でちょっと落ち着こうか。静かに始まりながらも、十八番のヴォーカルワークで大仰に盛り上がっちゃうけどね。「Valerine」は、なかなか曲本編が始まらないよ……お、37秒過ぎから始まった。やや物悲しい雰囲気を演出するミドル・ロック。最後は、(バンドメンバーではなく)Jan Koster氏が作詞作曲した「Love Calls」なる楽曲で締め。あ、バッキング・ヴォーカルにFrank Carillo氏が入ってるじゃないか!Riotマニアは見逃しちゃいけないぜ。(Riot特集:時系列全作品紹介(11)『SONS OF SOCIETY』)閑話休題、なかなか余韻のあるエンディングを迎えるのでありました。
あと忘れてたけど、ベースのTeddy Cookは一時期Dioに居て、『LOCK UP THE WOLVES』(1990)でもプレイしてました。ディオの90年代ってあまり称賛されないですけど、「Wild One」(Rowan Robertson少年のフラッシー・ギターが最高)とか捨てがたいものもあるのよ。ついでにどうぞ。
<続く>