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The Four Jones Boys「Tutti Frutti」(『THE BIRTH OF BRITISH BLUES』2015)
「トゥッティ・フルッティ」って、“刻んで砂糖漬けにした果物が入ったアイスクリーム”のことなんだそうですね(元はイタリア語とか)。食べてみたい……
ではなくて、こちらは、ご存知Little Richardの名曲。これ、他の誰が歌ってもなぜかサマにならないむずかしい曲なんですよね。Elvis Presley、Alex Harvey、Fleetwood Mac、MC5、Lord Sutchなどのヴァージョンが手元にありますが、リトル・リチャードのオリジナルには(やっぱり)敵わないなあ。
ところが先日音源整理をしていたら、今回のが出てきました。英国のヴォーカル・グループThe Four Jones Boys版。1956年録音ということなので、リトル・リチャードの原曲が出てからすぐにカヴァーされたことになりますか。強烈なバック・ビートがR&Rの基礎を作ったオリジナル……とはガラッと装いを変えて、スウィング・ジャズ+多重ヴォーカル(doo-wop?)の異色ナンバーに。どうせやるならこれくらいに至ると面白いですな。