(21)Leaf Hound「Growers of Mushroom」『GROWERS OF MUSHROOM』(1971)
知る人ぞ知るスーパー・ヴォーカリストPeter Frenchが居たバンドLeaf Hound。英国ロック界の名人が数多く関わったバンドでしたが、70年代にはアルバム一枚残して解散。2000年代にピーターがまったく別の面子によるバンド再編を企て、若干の作品を送り出してきて現在に至ります。
1971年のアルバム『GROWERS OF MUSHROOM』はハードロックの(裏?)名盤としてカルト的人気を誇ってきたんだそうです(なんでもLPにはいっときすごいプレミアがついたとか……)が、私は1994年リイシュー盤CDで手軽に聴かせていただいております。
たとえば冒頭の「Freelance Fiend」や3曲目の「Drowned My Life In Fear」を聴きますと、強靭なリフのヘヴィ・グルーヴsongにホットでタフなヴォーカルがかぶさる彼らのハードな面がいやというほど味わえます(全然いやじゃないけど)。ブルーズ・ベースのところがわかり易く、ピーターの声も「陰」というより「陽」なので、Black Sabbathとは異なる感触……ですが、ドゥーム・ストーナーのルーツに数えられるのもわかる気はします。
で、タイトルトラックの「Growers OMushroom」です。そもそも比較的コンパクトなナンバーで締められたアルバムの中でも一番短い、2分18秒。どんどこドラム、妙にキャッチーなところ、開放弦を利用したギターフレーズ……どことなくThe Who「Happy Jack」っぽいイメージも(って、いま気づいたのであった)。
続く「Stagnant Pool」がハードな疾走ナンバーなので対比で可愛らしい曲に思えちゃいますが、ジャケットなどから察するになんかヤバいキノコのことみたい……あくまでお野菜ソングのつもりで「マッシュルーム」入りを選んだつもりだったんだがなあ。
<続く>