(15)Foghat「Wild Cherry」(1974)
英国産ハード・ブギー・バンドFoghatにこんなタイトルの曲があるのは、最近まで、というか今回この企画を始めるまで知りませんでした。「I Just Want to Make Love to You」「Slow Ride」「Fool for the City」「Honey Hush」なんかは時々聴きたくなってよく掛けてたんですけど。
特に彼らの「Honey Hush」は、そのヴァージョンがRiotにカヴァーされて『RIOT LIVE』(1989)で聴かれることから、私の中では重要曲なんですよ。
※1989年の『RIOT LIVE』は、1980-81年頃の音源をまとめて出した――ただしMark Realeらバンドメンバーじゃなくて、旧音源の権利を持ってたマネージャーが(勝手に)出した――代物。この曲のクレジットも間違ってて、「Train Kept A Rollin’」になってるあたりが残念な作品……なんだけど、内容は素晴らしいので困ってしまうわけよ。Mark Reale関連作品に駄作無し!無しったら無し!
すみません、戻ります。「Wild Cherry」は、お得意のスライド・ギター(Rod Price先生)を大フィーチュアした高速ブギー。Dave Peverett(Vo, Gt)のヴォーカルもホットで良い。私はベスト盤『THE BEST OF FOGHAT』ではじめ聴きましたが、オリジナル・アルバムでは『ENERGIZED』(1974)に入っていました。割と直情的な歌詞なんですかね。
というか、RiotのGuy Speranzaのヴォーカルスタイルに一番影響を与えてるのはひょっとしてDaveかも?初期RiotはMontroseやRick Derringerも大好物だったようで、ライヴではカヴァーもいっぱいやってますが、ガイの歌い方はサミー(・ヘイガー)やリックっていう感じじゃないもんね。