(7)The Amboy Dukes「Why Is A Carrot More Orange Than An Orange」(1968)
「なんでニンジンはオレンジよりもオレンジなの?」
Ted NugentとSteve Farmerが率いた(少なくとも初期はそういう認識でいいよね?)バンドThe Amboy Dukesにこんな曲がありましたわ。セカンドアルバム『JOURNEY TO THE CENTER OF THE MIND』(1968)に入ってる。
同アルバムではテッドとスティーヴ共作のややハードなタイトル曲「Journey to the Center of the Mind」がヒットしたんですが、アルバム全体はサイケがかった作風なんですね。この「Why~?」もゆったりリズムの上で気怠いヴォーカルが乗っかるふわふわした曲。ヴォーカルが多重になるところやオルガンの音色が時代を感じさせます(いい意味で)。
The Amboy Dukesでは前述「Journey~」のほかにも、ファーストアルバムでCreamの「I Feel Free」やBig Joe Williamsの「Baby Please Don’t Go」のカヴァーを披露していたりと、ハードロック好きを惹きつける要素が多々ありますが、一方でやはりサイケ/ガレージロックの(時代の)風雲児でもあったことがわかるのであります。