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Metal Church「Merciless Onslaught」(『METAL CHURCH』1984)
久々に正統派のメタルをいきますか。米国のMetal Churchデビューアルバムです。David Wayneの金属的な(?)ヴォーカルを軸に展開を聴かせる「Beyond the Black」、独特のグルーヴが魔術的な「Metal Church」と、ヘヴィネスを感じさせる曲が続いた後に来るのがこれ。3分弱のインストだし、デイヴィッドのヴォーカルも無いのですから、本来は「名刺代わり」に選ぶべきじゃないでしょうが……
「Merciless Onslaught」、この突撃感はたまらない。スラッシュ・メタルとかハードコアじゃなくて、あくまで正統派メタルが疾走るとこうなるのよというお手本。1分30辺りからのシンプルギターソロも良い。ツーバスの練習したくなるし……
で、次の曲はまたテンポを落としてくる彼ら。安易なスピードナンバーは作らないぜ、ってことですか。いや、「Hitman」があるか。アルバム後半に勢いのある曲を集めている感じ?ラストの「Highway Star」(もちろんDeep Purpleのアノ曲)は、性急極まりなく、微笑ましいレベルに。蛇足な気もするが、DPの名曲を1.5倍速(そんなに速くない?)でやる心意気は買う。