DON'T PASS MUSIC BY

"Louis XIV, finesse and force......."<Chroming Rose>

Headstrong Fes. 18(3)

 印象的といえば、開演前やバンド入れ替え間に会場に流れる音楽もそうでした。私は15時半くらいから会場内に居りましたが、オープニングのThe ManThe Who「Who Are You」で登場するまでの間にも、いろいろの曲が掛かりました。


 さすがにメモは取っていないのでうろ覚えにはなりますが、全体に「ブリティッシュハード・ロック」が多かったと思います。前々回も言及しました柴田直人『STAND PROUD2』、あちらに入っている曲や対象アーティストのもの(原曲)が代表的だったかな。Deep PurpleLed ZeppelinBlack Sabbath、Gary Moore、Wishbone Ash、King Crimson……
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 The Manがカヴァーバンドとのことなので、開演を待ちながら「今日は何をやるのかな?」とアレコレ妄想していたわけですが、ハードロック・クラシックが会場に流れるたびに「あ、これは今日はやらないんだな」と思ったり……例えばですね、U.K.「Nothing To Lose」なんかは、今回のThe Manのメンバーの顔ぶれを見るに“やってくれそう!”だと思ってたんですが、16時前に流れたので「あ、U.K.は無しか……」とか勘ぐったりね。

 実際U.K.は演奏されなかったんですけども、私が凄く聴きたいと願っていたHughes/Thrall「The Look In Your Eye」は「Who Are You」までに流れませんでした(たしか)。小野さんの曲間MCでこの曲が“柴田さんとの初共演(レコーディング)だった”旨うかがえて興味深かった。

 ところであの選曲はどなたが行うのでしょうかね。The Man前のは明らかに柴田さんの好みでしたが、Lovebites前の数曲は、もう少し現代風のバンドが多かったと思います。Panteraとか。各バンドが要望などを出すのか、柴田さんを中心にAnthemまわりが組み立てるのか……

 スタンディングの会場で薄暗い中で次のバンドを待っている状況では、ステージ上の楽器チェックをのぞき見する以外は、やはり専ら会場BGMを聴くことになりますから、アレはやっぱり大事ですよね。

 Sabbrabells前の箇所では、やはりハードロック・クラシックが連続したのですが、私の記憶が確かならば、Black Sabbath「Sweet Leaf」が計2回掛かったのですね。同じ曲が2度かかる例は他になかったと思うので、あれは手違いでなければ余程必要なことだったのでしょう。

 伊藤政則さんの「ロックTV!」のYoutube公式専門チャンネルに「Headstrong Fes.18に向けて」という柴田直人高橋喜一伊藤政則の三氏鼎談の動画が上がっていまして、私は偶々これを観て「エッ!サブラベルズとアンセムが一緒に観られるの!?」と仰天、約一か月間周辺情報(雑誌とか)をチェックしまくったのでした。この動画の中で、“サブラベルズはむかし(アマチュア時代)、全国津々浦々でライヴをやっていた”・“マーシャルを土の上に置いてライヴをやったこともある”という話になったくだり。

 キイチさん:ちょっと〔地面を〕均して、マーシャル倒れないようにして。で、ライヴ始まるっていうときに、『まあ、土の上でもいいじゃないか』と。しょせん地球は、大地は土だから、と……
 伊藤さん:そりゃ、そうだけどさ(笑)
 キイチさん:そしたら、ライヴハウスのかたが、『ちょっと』っつって、じょうろを持ってきて、『埃が立つので』ってこーういう風に〔じょうろで水を撒く動作〕。で、見て、『たしかに、埃立つとやばいよな。ゴホッゴホッとなるな』と……
 伊藤さん:なーに言ってんだよ、スイート・リーフみたいでいいじゃないかなんて(笑)
 キイチさん:いやいや(笑)……

 コレがあったので、Black Sabbath「Sweet Leaf」を流したんじゃないかなあと愚考する次第。まあそれはいいんですが、上述の動画は興味深い話が盛り沢山なのでぜひご覧下さい。

 さて、あとはAnthem前の会場音楽ですが、Wishbone Ash(Vas Dis)やらThin Lizzy(Waiting For An Alibi)やら再び“柴田さんカラー”の楽曲が多かったような気がします。ちょっと前後関係がうろ覚えで、The Man前だったかもしれないんですけど。(The Man前は「Thunder And Lightning」だったかなあ……)
 
 まあこんな感じで、クラシックHR愛好者としては、入場してから退場するまでずうっと楽しめたのでした。Headstrong Fes. '18備忘録第三弾は、このくらいで。

<関連作品>
柴田直人『STAND PROUD Ⅱ』(1999)
 1. Over The Hills And Far Away (Gary Moore)
 2. Turn Up The Night (Black Sabbath)
 3. The Look In Your Eye (Hughes/Thrall)
 4. Ready For Love (Bad Company)
 5. Waiting For An Alibi (Thin Lizzy)
 6. You Fool No One (Deep Purple)
 7. Since I've Been Loving You (Led Zeppelin)
 8. Nothing To Lose (U.K.)
 9. Fire Dance (Rainbow)
 10. Catch Your Train (Scorpions)
 11. Starless (King Crimson)
 12. Candlelight/Throw Down The Sword (Wishbone Ash)
 13. (Secret Track)
 洋楽のカヴァー・アルバム。
 ベース(+一部の曲のギター/ヴォーカル)が柴田直人氏である他は、シンガー/プレイヤーは曲ごとに異なる。例えば3のヴォーカルが小野正利氏、1は森川之雄氏、5は二井原実氏、7が人見元基氏、8が佐藤満氏……といった具合。

 個人的にはこのアルバムにも勉強させてもらいました。2000年頃HR/HMを聴き出した頃の私、1/4/5/7/12あたりは元曲を聴いたこともありましたが、その他はよく知りませんでした。Black SabbathといえばOzzy時代しか知らなかったり、Deep PurpleといえばMarkⅡしか知らなかったり、Rainbowはシングル中心のベスト盤しか持っていなかったり、Scorpionsは「Rock You Like A Hurricane」しか聴いたことなかったり……そういう私にとっては2/6/9/10は「おお、こんなナイスな楽曲が!」

 あとは3/8/11といったHRの範疇からやや出るような作品ですかね。3はバンド名も知らなかったんですが、きらびやかでポップで良かった。ポップというかキャッチーというと8もそうで、U.K.の新たな魅力を発見。
 そして11。King Crimsonのベスト盤は持っていたんですが、「Starless」はアブリッジド・ヴァージョン(短縮版)が入っていたもんで、フル・ヴァージョンは聴いてなかった。でもあの曲はやはり後半の怒涛のインスト部分が大事ですよね。柴田版は完全再現だったので、「ああ、本来はこういう曲だったのか」とお勉強。

 ちなみに8と11のプログレ楽曲は佐藤満さんが歌っていますが、柴田さんとどういうご縁なのかこのアルバムを買った当時は存じませんでした。前回よりご紹介している『柴田直人自伝』を読みますと、佐藤さんが「柴田さんが敬愛する、同郷の先輩ミュージシャン」であったことがよくわかります。

 あと、このアルバムのプロデューサーは久武頼正さん。やはり『柴田直人自伝』の中で“〔90年代末~00年代初頭〕柴田直人にアンセムを再びやるように”たきつけた(?)一人だったことが記されていました。