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The Meteors「Please Don’t Touch」(『CORPSE GRINDER』1995)*1989年のシングル
「サイコビリー」っていうジャンルをよく知らなくて、バンド仲間の方に教えてもらったのがこのバンド。ロンドン出身、1980年結成のバンドだそうですね。軽快なロカビリーが基本だと思われますが、リズムがほんのりと(ほんのりね)ヘヴィなのかもしれない。浮ついた感じがない音像に思えます。
この「Please Don’t Touch」はJohnny Kidd & The Piratesの名曲ですが、私はHeadgirl(Motorhead+Girlschoolのスペシャルユニット)のヘヴィロック・ヴァージョンで馴染んでおりました。そっちも勿論最高なのですが、Meteorsのは本家により近い軽妙な仕上がりですかね。1989年にシングルで出たものが、後にこのベスト盤(『CORPSE GRINDER』)にも収録されたもようです。
YouTubeで検索するとMeteors版「Please Don’t Touch」のオフィシャル・ヴィデオというのが出てきます。ワルそうな(笑)お兄さんたちが演奏したり暴れまわったりするのが可愛らしい。
本ベスト盤にはほかにもThe Stranglers「Go Buddy Go」のカヴァー(こちらはMeteors1987年のシングルらしい)なんかも入っていますね。
The Meteorsのディスコグラフィを見ていたら、『THE METEORS MEET SCREAMING LORD SUTCH』なる作品が出てきてビックリ。どうやらこれはスプリット・アルバムらしくて、両者が共演したわけではなさそうなのが残念ではありますが……リトル・リチャードになりたかった(んだと思う)英国奇人紳士ロード・サッチは、言われてみれば、サイコビリーの文脈でとらえられなくもないね。これは大発見だ!ロカビリーを基調とした50年代的音像に、ショックロックやホラーロックの元祖たるコケオドシ・ステージング。もっとみんなサッチ御大を大事にしなきゃだめよ! …… 話がそれました。