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Fates Warning「Prelude to Ruin」(『AWAKEN THE GUARDIAN』1986)
プログレッシヴ・メタルの創始者のひとりといってもよいだろうFates Warningのサード・アルバム。ところがこれも私は回り道でたどり着いたのであった。
(1)Riotが気に入る。
(2)メンバーがやってるというサイドプロジェクトSpastic Inkを聴く。
(3)Spastic Ink のギタリスト(Mr. Ron Jarzombek)がむかし加入してたというWatchtowerに手を出す。
(4)CD店で「ウォッチタワー好きにお薦め!」という煽りのついたアルバム=Spiral Architect『A SCEPTIC’S UNIVERSE』(2000)を買い、聴く。
(5)『A SCEPTIC’S UNIVERSE』にボーナストラックで収録されていた「Prelude to Ruin」がカッコ良くて気になる。
(6)原曲にあたるFates Warning版を探す。
「何やってんだお前は?」という世界ですな。こうやってたどり着いた『AWAKEN THE GUARDIAN』は、なるほど(ドリーム・シアター以前の)プログレッシヴ・メタルが生まれる土壌を涵養した重要作品でありました。拍子や歌メロの捻じれっぷりが素敵な「The Sorceress」なんかも良かったですが、お目当ての「Prelude to Ruin」の大仰さ、プログレ趣味満開ながらメロディアスな曲がやっぱりグレイト。John Archは声が細めですが、よくこんな奇っ怪なラインを歌えるなあ……
振り返るってえと、私をFates Warningに導いたそもそものきっかけはRiot(とSpastic Ink)だったわけだが、その元RiotのBobby Jarzombek(Dr)がいまやFates Warningの正式メンバーだというのは実に感慨深いですねえ。