DON'T PASS MUSIC BY

"There is no wrong or right, and nobody's talking to anyone......"<Love Sculpture>

第58回「Zebra」(1)

 Led Zeppelinで好きな曲はなんですか?私の場合「Rock And Roll」「The Rain Song」「Bron-Yr-Aur」……などいろいろですが、実は五指に入るフェイヴァリットに「Carouselambra」があるのです。洋楽を聴き始めたころに新星堂某店で思い切って買った『BOX SET 2』(初めて買ったツェッペリン作品が二枚組のコレだった……)、一枚目ラストに入っていたこの曲は衝撃でした。10分半もあるし――当時の私はプログレ・リスナーじゃなかったので「長ッ!」と思ったのだ――、全編で眩惑的なシンセサイザーの反復、ルーズでタイトな(?)ドラミング……レッド・ツェッペリンであの曲が代表的だとか好みだとかいう人はあんまりいないようですが、インプリンティングみたいなもので、私にとってはいまだに重要曲なのですよ。

 

 Led Zeppelinはこの曲をライヴでやらなかったのかな?私、気になります(L)。Youtubeなどという大変便利なものが出来ましたから、探してみましょうね。「Carouselambra Live」で検索っと……うーん、出てきませんね。お、これは?

 

 ある映像に目が留まります。アコースティック・ギターを抱えた男が「Carouselambra」をライヴ演奏してる、っての。クリックして聴いてみると、これがなかなか良い!あのシンセサイザーもドラムもないけど、楽曲の魅力が伝わってくる、アンプラグドの意義ある名人芸。誰だ、Randy Jackson(Zebra)ですと……

 

 そういえば、Zebraって一枚だけ持ってたけど、ちゃんと聴きなおさなくちゃ。というわけで、こちらです。↓

 

Zebra『NO TELLIN’ LIES』1984

  1. Wait Until The Summer’s Gone
  2. I Don’t Like It
  3. Bears
  4. I Don’t Care
  5. Lullaby
  6. No Tellin’ Lies
  7. Takin’ A Stance
  8. But No More
  9. Little Things
  10. Drive Me Crazy

<メンバー>

 Randy Jackson(Vo, Gt, Key)

 Felix Hanemann(Ba, Key.Vo)

 Guy Gelso(Dr, Perc, Vo)

                               

 1975年に結成されたというアメリカン・バンドのセカンド・アルバム。Randy Jacksonのヴォーカルはロバート・プラント直系というべきですかね。トリオだからLed ZeppelinよりもRushに近い手触りか……

 

 まずはZepに学んだと思しいビックなビートの「Wait Until The Summer’s Gone」でスタート。ランディの歌いまわしもロバートに寄せまくり。次の「I Don’t Like It」もそうかな。鍵盤も入れて分厚く仕上げた「Bears」はZepとはまた違った味わい有り。メロディアスでポップな要素を押さえているところがこのバンドの良さですな。

 

 アップテンポのシャッフル(ブギー)「I Don’t Care」では、歌のほかにちょっと新味のあるギターソロも聴けます。ひとしきり盛り上がった後はバラード「Lullaby」でクール・ダウン。これはツェッペリンというよりはビートルズ風かな。良いです。

 

 後半に入りまして、ヘヴィにうねるリフの「No Tellin’ Lies」。重心の低い器楽の上に、ランディの高音ヴォーカルという、一種の十八番で、タイトルトラックとなったのも納得。次の「Takin’ A Stance」は80年代っぽい(?)爽快な疾走曲。ガイさんのドラムのライドがクール。テクニカルなギターソロもグレイト。

 

 「But No More」はテンポを落とし、絢爛なキーボードの中で歌を聴かせるハードポップソング。唯一フェリクスさんがリード・ヴォーカルをとるのが次のロックナンバー「Little Things」で、こちらは手堅いハードロックという印象。ラストはブンブンいうベースの上にジャキジャキとギターが乗っかる「Drive Me Crazy」。開放的――宇宙的な(?)広がりをすごく感じさせてくれる――な展開が素晴らしい。単なるツェッペリン・フォロワーじゃないね。

 

 という、充実作でありました。

<続く>