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"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳220

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Led Zeppelin「Rock And Roll」(『LED ZEPPLIN Ⅳ』1971)

youtu.be

 ディープ・パープルに触れといてレッド・ツェッペリンを挙げないわけにはいかないね。John Bonhamって人もモンスターというかドラム怪人ですが、ロック初心者であったヤング吾輩に衝撃を与えて呉れたのはこれだ。

 

 この投げやりなタイトル……彼らでなかったら間が抜けちゃいますが、さすがLed Zeppelin。疾走感のある曲って他にそんなにないから、ってこともありますが、わたしゃやっぱりこれが好き。イントロからぶっ放すドラムが先導する感じが心地好い。ピアノはIan Stewartですか、よく転がしてて素敵ね。

 

 このドラム(イントロ)、カヴァーしようとすると結構躓くので有名ですかね。拍がとりにくいと。ひたすら聴きこんで無理矢理覚える(私はそうした)……という手もあるでしょうが、そもそもはLittle Richardの「Keep A Knockin’」のイントロドラム“♪ドドド……”に想を得てできたのだということが種明かしされると、「あ、なーるほど」となるから不思議なもの。リトル・リチャードでもチャック・ベリーでも、50年代のロックンロールを自家薬籠中の物にしていること、それこそがカギだったわけですね。

                                                             

 これもRainbowStargazer」同様「ライヴを聴きたい!」曲なんですが、意外にナイステイクに出会えなかった。『THE SONG REMAINS THE SAME(永遠の詩)』(1976)のヴァージョンは、Robert Plant(Vo)の歌メロが原作と随分違っていてちょっと違和感があってね。ギターソロ空け間際のドラム・フィル(ハイハット8連打+スネア8連打)はちょっと面白いんだけど。

 BBC SESSIONS』(1997)には入ってなかったし。

 

 やっと出た(海賊版を除けば)『HOW THE WEST WAS WON』(2003)のテイクは、ヴォーカルもハイパーだし、音質の関係もあってドラムの圧力がモノ凄くて、「おおお!、こういうのが聴きたかったんよ」。72年当時……パープルがデンマークで火の球ってた頃の音源かな。どなたか(マッド矢野さんだったかな?)が仰ってたけど、1972年はハード・ロックの一つのピークだったのだなあ……