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Spirit「Taurus」（『SPIRIT』1967）
米国西海岸のロックを牽引した名バンドSpiritのデビューアルバム。サイケ・ロック？ブルーズ・ロック？……あんまりジャンル分けする意味はないかもね。「Fresh Garbage」とかを聴いてみればいいので。
ストリングスとアコースティック・ギターによる短いインスト「Taurus」（牡牛座、という意味ですと）が問題なのは、これがLed Zeppelin「Stairway To Heaven」のイントロに“似てる”から。……似てますかねえ？私は周囲の人（とりあえず3人――洋楽マニアではない人）に両曲冒頭を続けて聴いてもらい、「似てると思います？」と訊いてみた。一人は「これはそっくりだ」、一人は「似てはいるが、酷似してるとまでは言えん」、一人は「よくわからん」。まさに世間ではそのくらいの感じだったのではないかとも思うのでありますが……。あ、こちらの方が年代的には古いです、念のため。
まあ、ツェッペリンはスピリットとツアーしたことはあったし、ジミー・ペイジは周囲のもんをどんどん吸収する――人によっては「パクった」と見做す――ので、あやういのですが。Jake Holmes「Dazed And Confused」事件もあるし。
スピリットのギタリストRandy Calofornia（故人）の遺産管財人が訴訟を起こして、先日決着がついたらしい（盗作ではないとされた様ですが、判決文に詳細に目を通していないので……）。
まあ、この件が無ければ私などはSpiritを聴いてみようと思わなかっただろうから、怪我の功名（誰の？）ではあるのでありますが。
