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"There is no wrong or right, and nobody's talking to anyone......"<Love Sculpture>

第36回「You Really Got Me大特集」(4)

6The KinksAT THE BBC20121977年版
 その後数年して、Rayは今度は「パンクの時代」を先取りするかのように、「ロックバンド」のフォーマットへの回帰を果たします。やはりキーボーディストが居てメインリフをオルガン弾きしてますが、ギターソロになると、ほとんどヘヴィメタルみたいな歪んだ音をデイヴが繰り出します。
 
7The KinksONE FOR THE ROAD1980)版
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The KinksONE FOR THE ROAD1980
  1. Opening
  2.The Hard Way
  3.Catch Me Now I’m Falling
  4.Where Have All The Good Times Gone
  5.Lola
  6.Pressure
  7.All Day And All Of The Night
  8.20th Century Man
  9.Misfits
  10.Prince Of The Punks
  11.Stop Your Sobbing
  12.Low Budget
  13.Attitude
  14.(Wish I Could Fly Like) Superman
  15.National Health
  16.Till The End Of The Day
  17.Celluloid Heroes
  18.You Really Got Me
  19.Victoria
  20.David Watts
 
 The Kinksがリアルタイムで出したライヴアルバム第2弾。この時は、レイ・デイヴ・ミックの他は、Jim RodfordBa)・Ian GibbonsKey)というラインナップ。ジム・ロッドフォードはかつてArgentに居たベーシストで、80年代以降のThe Kinksを支えました。大変残念なことに、ジムさんは今年1月に亡くなってしまったとのことです……
 
 このアルバムは、77年版でも垣間見えたバンド様式への回帰を完成させたアルバムLOW BUDGETのリリースに続いて行われたもので、相当充実した内容。1曲目「Opening」は、実は「You Really Got Me」のインストゥルメンタル・ヴァージョン。その音像でわかりますが、この時の彼らはヘヴィ・メタル時代の音を理解し取り入れていました。(特にデイヴのギター。)
 
後にThe  Knack(「My Sharona」が有名)もカヴァーする「The Hard Way」、Van  Halenが取り上げる「Where Have All The Good Times Gone」、ロンドン・パンクの大御所The Stranglersがカヴァーする「All Day and All Of The Night」、The  Pretendersがデビュー作とした「Stop Your Sobbing」、The Jamが好んで演った「David Watts」など、後続に影響与えまくりの名曲群がずらり。
 
もちろん、「You Really Got Me」もですが、Van  Halen版に触発されたわけでもないのでしょうか、かなりメタリックなトーンになっています。デイヴとミックというオリジナルメンバーズは、いわゆるセッションプレイヤー的な器用さはないのですが、こういう気合い一発の曲だとものすごいパワーを発揮しますね。テンポも走り気味で、「15年前のヒット曲をやってるおじさんバンド」にはとても聴こえない。本作は映像版もあるのですが、それで観るデイヴの若々しいこと。ミックはこの曲はマッチド・グリップで叩いている、ように見えますね。レイも元気一杯で、これは天晴れなテイク。
<続く>