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"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳261

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Billy Branch & Carlos Johnson「My Babe」(『DON'T MESS WITH THE BLUESMEN』2004)

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 町山智浩アメリカの今を知るTV In Association With CNN』第75回を観ていたら、「シカゴ・ブルース ハーモニカ奏者」としてビリー・ブランチさんが出てきてびっくりした。町山さんのインタビューに答えて「すべての人々がブルースに共感できるのです。誰もがブルースを心に抱いているからです」などと語るだけでなく、直々に町山さんにハーモニカの奏法を教授してましたね。

 

 Billy Branch氏は大学(カレッジ)にいたころWillie Dixonに見いだされ、卒業後ディクソンのツアーに加わってキャリアをスタートしたようです。オフィシャルサイトのバイオによると、以来リーダー作15枚を含む300以上のレコーディングでプレイしてきたんだとか。

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 本作『DON'T MESS WITH THE BLUESMEN』はCarlos Johnson(Gt)との双頭バンドによる作品集。プロデュースは有吉須美人氏(ピアニストとしても参加)。オリジナルナンバーとカヴァーが半々といったところですが、どれもさすがに味わい深い。

 今回選んだ「My Babe」はLittle Walterの名曲で、私の手元にあるだけでもほかにJohnny WinterCliff RichardJohnny Kidd & The PiratesNoel ReddingMusician Union BandSuzi Quatro & Steve HackettThe Scorpions(60年代のガレージロックの方)、Sonny Boy Williamson & The Animals、それにJohn Lee Hookerまでもがカヴァーしてました。

 

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YouTubeにはヴァージョン違い(アルバム違い/Carlosとの共演ではありません)がありましたので、こちらを。あとはCDを探してお聴きください……

 どれも軽快なオリジナルの雰囲気を引き継いでる感じでしたが、今回のBilly Brabch & Carlos Johnsonのヴァージョンは、リズムにちょっとアレンジを施してちょっとジャジーな味わいを強調していますかね。ハーモニカが当然聴き所で、さすがに凄いね……と思っていると、後半にはしっかりギター・ソロも。名曲・名手・名演でいうことありません。