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Marilyn Manson「The Dope Show」(『MECHANICAL ANIMALS』1998)
オルタナティヴとかインダストリアルとかいろいろジャンル分け出来るようですが、この人はなんていうのがイイんですかね。ニュー・ヘヴィ・ロックとかでいいか。(んなわけない……)
すみませんが、この人も”有名過ぎて敬遠してた”ので、このアルバムしか持ってないんです。
高校生くらいの時にFM Fuji(だったっけ?)で聴いてた音楽番組で、なんか紹介されたんですよね。確か、David BowieとかGary Numan(第8回「Gary Numan(Tubeway Army)」)なんかとセットで。
グラムロック的文脈からの解説だったようなんですが、ボウイ(ジギー・スターダスト)やニューマンが「宇宙からやって来た」的イメージを作りだしていたのに対し、その流れを汲みつつもマリリン・マンソンは「社会の歪みから生まれた」像を構築してたとかなんとか。DJ氏のそんな解説とともに、(たしか)「The Dope Show」が掛かったんです。
高校生当時の私にはヘヴィ(陰鬱)すぎたし、歌詞のニュアンスもとらえられていなかったので、追いかけることにはならず今日に至るのですが、いまコレを書くために聴きなおしてみると、勝手に作り上げてたイメージよりずっとキャッチー(メロディアスといってもいい)だし、真面目な感じですよ。「ドラッグ」がテーマみたいですが、さあこれは、何回か前にあげた、ジョン・レノン精神の継承者といえるようなものなのでしょうか。