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このドラミングがすごい“mini”(8)

(8)Gary Driscoll

【曲】Ritchie Blackmore’s Rainbow「Man On The Silver Mountain」(『RITHCIE BLACKMORE’S RAINBOW』1975)

 この人のこの曲におけるプレイは、私とRainbowの最初の出会いでしたのでひたすら思い入れがあるのですが……いかんせん後任がド派手な実力者(Cozy Powell)であったためにGaryさんの影が薄くなっているのが悲しい。

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 Elfからの同僚Craig Gruberのヘヴィ・ベースとの絡みが最高な、腰の据わったドラミングは名人芸。軽薄にならないハイハット、重厚なバスドラムワーク、簡潔にして効果的なフィル……全世界のハードロック・ファンを敵に回しても、「この曲」は“オリジナルが最高だ!”と宣言しておきましょう。

 

 コージー・パウエルがプレイしたライヴ版は、確かに「カッコいい!」が、テンポが上がっていることもあって、もはや別の曲。個人的にくやしい(?)のは、当のディオ様まで「コージー版」に準拠していったということ……数あるDioのライヴ・テイク、どれも(たとえばVinny Appiceが)コージーっぽいテンポとブレイクでプレイしているんだよ。じゃあ、ゲイリーの偉業を誰が伝えるんだい?⇒当記事の存在を自己正当化。

 

 まあ、「Man On The Silver Mountain」は、ゲイリー・ドリスコール氏のキャリアの中では異色の曲だったことは確か。Elf時代はブルーズ・ベースの軽快なロックンロールが持ち味だったわけですからね。レインボーのファーストでも「If You Don’t Like Rock’n’Roll」やら「Black Sheep Of The Family」のようなキャッチーなナンバーの路線。

 

 でも、名曲「Catch The Rainbow」みたいな抒情的な楽曲でも、歌と鍵盤を遮らない絶妙なバックアップしてたりするのよ。Garyの「スネアと同時に鳴るハイハット」の美味しさを味わいなよ!

 

 コージー・パウエル(私も好きなドラマーですけど)だけがRainbowじゃないのよ。と、地獄の大魔王陛下に怒られそうなことを記して筆をおきましょう。