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"There is no wrong or right, and nobody's talking to anyone......"<Love Sculpture>

このドラミングがすごい“mini”(2)

(2)Adrian Belew

【曲】Adrian Belew「Inner Revolution」(『INNER REVOLUTION』1992)

 この人は「ドラマー」とはふつう言われませんが……この曲は何だか好きなもんで。80年代以降King Crimsonへの参加で有名(?)なエイドリアン・ブリューさんのソロ曲。歌えてギターが弾けて、曲が作れて大御所バンドを再生させられて……というプロフィールはかのTrevor Rabin先生(Yes再生人)と重なりますが、「ドラム」までお手の物という点がこの方の味。

 

 ブリューさんは、Frank Zappaの門下生にしてRobert Frippの同僚……どんだけ捻くれたことをしでかしてくるか身構えて聴いたソロ・アルバムは、意外にもキャッチーで楽しい快作でありました。

 

 なんだかThe Beatlesを思い出させる「Standing In The Shadow」や「Big Blue Sun」(前者では必殺のギター・サウンドが炸裂!ですが)など、私に言わせると心地好い佳曲がずらっと並んでいるのに、当時は売れなかったんだそうですな。いまからでもよい、聴きましょうね!

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 「Inner Revolution」のドラミングは、特段ひねったところはなし、かな。コーラス(“♪Inner revolution~”)に入るとこの「ダン、ダン」っていう単純なヒッティングが心に残る……どういうわけかね。Paul McCartney『BAND ON THE RUN』あたりみたいに“ふだんは弦楽器奏者なんだけど、ドラムも任せといてもらおうか!”っていう心意気がイイんだと思う。

 

 「キミもビッグ・プロブレムに直面することがあるだろ。でもそいつはクスリや銃じゃ解決できない。“inner revolution”で、自分自身で、答えを見つけるしかないのさ……」なかなか詞もいいですね。ここから遡って、80年代キング・クリムゾンも――歌詞にも気を付けて――ちゃんと聴きなおそうっていう気になりました。“Expressions, editorials……Elephant talk!”