リヴァプール出身のビート・バンド。このファーストアルバム(だよね)だけでも、「Love Portion No.9」、「Money(That’s What I Want)」、「Twist And Shout」ほかの好演が入ってるし、他のアルバムも含めれば「Needles And Pins」やら「When You Walk In The Room」なんかもある、人気者よ。
プログレッシヴ・メタル界の小さな巨人Symphony Xの現ベーシストMike Lepond。そのプロジェクト/バンドSilent Assassinsのセカンドアルバム『PAWN AND PROPHECY』(2018)の冒頭がこちら「Master Of The Hall」。大仰なクワイアで幕を開けるので、本家張りのプログレッシヴでシンフォニックな方向を強調するのかと思いきや……本編の基本は勢い重視の疾走ナンバーで、うれしい驚き。
ところが、各所に割り入るギターのオブリガードはなかなか鋭利でメロディアスだったりもする。中間部分では、Helloween「Halloween」の一部分みたいにテンポとムードを「夜」っぽくするかと思うと、重厚なメタルリフで押す中に速弾きギターソロを突っ込んだりとやりたい放題。“♪Crying in the night!”曲の最後にトコロテン(ドラムの・フィルね)で“ドゥルルル”って終わるのもダサかっこ良……ダサい。
2013年、Uwe Heepen氏は亡くなってしまったのでありました。Youtubeに「Helicon/Black and White」の演奏映像がありましたが、そこのコメント欄にも、少数ながら彼を悼む声が上がっていましたね。せめて吾らは彼の遺産を「音を聴くことによって」顕彰していくとしましょうよ、ね……