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Mike Lepond's Silent Assassins「Master Of The Hall」
プログレッシヴ・メタル界の小さな巨人Symphony Xの現ベーシストMike Lepond。そのプロジェクト/バンドSilent Assassinsのセカンドアルバム『PAWN AND PROPHECY』(2018)の冒頭がこちら「Master Of The Hall」。大仰なクワイアで幕を開けるので、本家張りのプログレッシヴでシンフォニックな方向を強調するのかと思いきや……本編の基本は勢い重視の疾走ナンバーで、うれしい驚き。
ベースはもちろんMike(Michael)Lepond、この曲のギターはLance Barnewold、ドラムは打ち込みらしいですが“Drum Programming”を手掛けているのはSymphony XのMichael Romeo。ロメオ先生は他作品でオーケストレーションを担当してるのを拝聴したこともありますが、ドラム監修も見事だ。
そして何といっても、Alan Tecchio(Vo)ですよ。そう、Hadesの、Watchtowerの、Seven Witchesの!米国(裏)パワーメタル界の伝説的ハイパー・ヴォーカリストだあ。って私が勝手に盛り上がってるだけですけど、この人の“強烈な器楽に対抗する熱(くるし)い歌唱”すんごいメタル的で好きなんですよね。
本アルバムはそのアラン先生を存分にフィーチュアしたハード・ナンバーから、ベース名人芸を堪能できるプログレッシヴ楽曲、“西部劇の挿入歌?”みたいなカントリー・ロック、21分を超える超大作組曲……と何でも有ります。(その組曲にはギターでMichael Romeoが、キーボードでMichael Pinnellaが参加。なんだかSymphony Xってマイケルが多いな。)
「Master Of The Hall」はMike Lepond’s Silent Assasinsがオフィシャルに上げてる音源がYoutube上にあるようですから、まずはそちらでお試し下さい。