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The Monkees「(I'm Not Your)Stepping Stone」(『THE MONKEES 50』)
モンキーズも凄い有名ながら、ちゃんと聴こうと思ったことがなかった。このコンピに、XTCのアンディ・パートリッジが提供した曲(「You Bring the Summer」)が入ってると聞いて慌ててチェックするようなニワカ野郎、それが私。
この豪華な三枚組を通して聴くと、The Monkeesのヒット曲の数々にあらためて感嘆させられます。でも、一番印象的なのは「I’m A Believer」でも「Daydream Believer」でもなくて、「Stepping Stone」なんだよね。もちろん、Sex Pitsols(『THE GREAT ROCK‘N’ ROLL SWINDLE』1979)のせいだよ。Johnny Rottenが殺気立った歌い方をするもんだから、「俺はテメエの踏み石じゃねえぞゴルア」みたいなガラの悪い曲だとずっと思ってた。
モンキーズじゃイメージが違うなあ……とおもってMonkees版(1966年)を聴いたけど、予想外にピストルズは忠実にカヴァーしてた。こっちはオルガンがリードしつつ、途中では疾走し出したりもして、別の意味でパンクを感じる。
(ちなみにモンキーズよりも早い、この曲の初出Paul Revere &The Raiders版も同様でした。後期Yardbirdsみたいな陰鬱な(?)コーラス・ワークが味わい深い……パンキッシュ且つドゥーミーな、ヘンな曲だわやっぱり。好きだけど。)
“♪Not your steppin’ stone !”