トリビュートアルバム『THUNDER AND STEEL DOWN UNDER』でEvil United(Riot Vに在籍するDVSもメンバー)もカヴァーしましたが、もっと早くに「Altar Of The King」を取り上げてた連中がいた。それがこのイタリアのDomine。
私はこの一曲(日本盤ボーナストラック)のために彼らのアルバムを買いましたが……カヴァー以外の本編もよろしかったので後悔は無し。「Battle Gods(Of The Universe)」とか、いい出来だと思います。イタリアン・正統派ヘヴィメタル。このごろこういうメロディック・パワーメタル聴いてなかったけど、いいすな。
で、「Altar of the King」はあくまでボーナスなんですが、ちゃんと前半のアコースティック・パートから再現して、ヘヴィ・シャッフルにつなげてます。Guy Speranzaっぽくは歌いにくいようですが、それはまあ仕方ないよね。Riot VのTodd Michael Hallだってガイっぽくは歌ってないし。ギターソロも、Mark Realeのオリジナルのフィーリングに敬意を払っていて好印象。捻りがないともいえますが、こういう曲はこれで良いでしょう。
サヴァタージといえばドラマティックなメタルですが、このプロジェクトではヘヴィさに重点あり。パンテラっぽいというほどではないですがリフ主導でありますし、ジョンの金属ヴォイスも歌詞の内容と相まって狂気を孕んだ風合いに。“♪Don’t talk to me, I’m sick and and sick and tired of your talk, talk, talk, talk, fxxk you !”ってアグレッシヴ過ぎるでしょうよ。
他にも「I Hate, You Hate, We All Hate !」なんていうやべえ曲もあるだ。ジャケットもよくわかんないけど不穏な感じが。(ライナーにあるJonのコメントによると、「Dr. Butcherは基本的にはユーモアのセンスを持ったヘヴィ・メタル・バンドなんだ」とのことですが、ね。)