元気なエクストリーム系バンドがたくさん出てくるようになったのはよいことですな。この紫冥楽隊(Purple Hell)は、メロディック・デスメタルの新鋭。はい、第十七弾。
【検索にそのまま使える簡体字表記は文末に】
ギター二本がメロディアスなラインを奏で、女声デス・ヴォーカルが吠える……十中八九Arch Enemyを手本にしてるんじゃないかと思います。
1.紫冥「怜未泯」(1stアルバム『蝕生』2014)
2.紫冥「離」(1stアルバム『蝕生』2014)
3.紫冥「The Evil That Men Do」(1stアルバム『蝕生』2014)
<メンバー>
楊波(Vo)
李哲(Gt)
馬銀(Gt)
郭夢琪(Ba)
雷震霄(Dr)
1「怜未泯」なんか、もろAngela Gossow時期(特にその初めの頃)のアーチ・エネミー風じゃないですか。いや、誰でも習作から入るものなのですから、その点はかまわないでしょう。なかなかいいリフを書いてるし、ドラムの力量も充分。“♪朝花夕拾,一笑成殇;灯火阑珊,我身项背……”
「離」(2)は、アコギをバックにクリーンヴォイスで歌われる、物悲しいバラード。(“♪Lalalala……”)こういうのは――もちろん――Arch Enemyにはありませんな。と思ったら、ふへえ、2分20秒からグロウルし出しましたぞこの人。パワー・バラード(デス・バラード?)に早変わり。メロウ&メロディアスなギターソロも有ります。“♪此世空余恨,再见,再也不见!”
で、こんなのもある。「The Evil That Men Do」、言わずと知れたIron Maidenの名曲のカヴァーであります。デスヴォイスだけど、バックの演奏は割と原曲風かな。ギターがツインを決めたいんだろうね。ルーツを自ら明かす……ってももともとわかりやすい方だけど……のも悪くない。
この人たちはその後もセカンドアルバム、EPと2年おきくらいには作品を出しているようですね。Youtubeにはライヴの映像もありましたから、活発に動けているのではないでしょうか。
<続く>
【簡体字表記】
紫冥乐队
ALBUM《蚀生》
SONG《怜未泯》《离》《The Evil That Men Do》