DON'T PASS MUSIC BY

"嘘八百 is not a metaphorical expression in our country."

第40回「“HEAVEN & HELL”」(7)

13Seven WitchesXILED  TO  INFINITY  AND  ONE2002USA
 これも似たパワーメタル路線。ていうか、Wade Blackが歌ってるから選んだんじゃなかったかな。リーダーはJack Frostというギタリストで、時期によって他のメンバーは結構入れ替わります。この時のメンバーはJackWadeBrian CraigDr)、Billy MezBa)。
 
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本サードアルバムは「Metal Tyrant」という曲で幕を開けますが、めたるばか(敬称)全開。だって、アタマっからWadeが「(語り)Hahaha…we’re Taking back the metal!」つってからゴツゴツしたメタルチューンに突入するんだから。サビの歌詞なんか「♪Metal tyrant, metal god metal tyrant, save yourself」ですぜ?もうこれ自体が踏絵で、これを許せるならあとの曲はどれも大丈夫、コレが許せぬならあともやめた方がよいってなモン。
 
といって、他の曲に個性がないというわけではない。2曲目の禍々しい疾走曲「Incubus」、Wadeの歌から始まる「Salvation」、やや長めで起伏のある「Xiled To Infinity And One」など、個人的にはアルバム前半の曲がよく印象に残っとります。一番最後の「See You In Hell」はNWOBHMの名バンドGrim Reaperのカヴァーで、WadeとゲストのJoe ComeauAnnihilator他)が歌います。
 
9曲目「The Burning」は「Incubus」の「リプライズ」とのことで、バック演奏は同じながら歌のラインが違います。歌っているのはゲストのJon OlivaSavatageDr.ButcherJon  Oliva’s Pain)。Jonの「山の魔王ヴォイス」も狂気をはらんでて流石ですなあ。JackSavatageの間にはちょっとありまして、当時バンドに居たAl Pitrelliが他の仕事でSavatageを離れることになった後釜にJackが一時内定になったらしいんですが、結局Alが残ることになって話が流れたとかで……当然Jackは不満を感じた、とかいう記事を読んだ記憶があります。随分昔話になりましたね。JackMetaliumにも居たりとメタル一筋のひとで、なんだかんだいって彼の関わったものは私の手元に結構ありますね。
 
14SigmaSIGMA2000Italy
 Disk Heavenのポップ“超ハロウィン・タイプ”(だったっけ?)におどらされたシリーズ。イタリアのグループ。この手のものの常で音はそこそこどまり(ちょっと軽いね)なんですけど、曲は結構良い。
 
冒頭の「Four Directions」なんか、大仰な展開と起伏が素敵。ヴォーカルやギターソロなどちょっと危ういところも含めてよい――こういうことを言い出したらリスナーとしては末期症状ですが――のですよ。耳に残るダサかっこいいフレーズを持った「End Of Time」、テンポチェンジを絡めた「Guardians」とかね。なあんて言っておきながら、本作中いちばん楽しめるのはMichael Sembello作「Maniac」のカヴァーだったりするんだけどね。
 
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バンドは後にセカンドアルバムWIN OR LOSEを出しました。プロダクションが向上し、ヴォーカリストが代わってだいぶあか抜けた印象。当時アタマ一つ抜け出ていたRhapsodyの境地まではまだまだあるとしても、イタリアのメタル界って盛り上がってるんだなあと感じた次第。(Sigmaのその後の消息はよくわからないんですが。)
<続く>