DON'T PASS MUSIC BY

"Louis XIV, finesse and force......."<Chroming Rose>

第39回「Howard Emerson」(2)

 その後もChris SmitherDionDavid Bromberg他多数のオープニングを務めたり、ニューヨークの自宅でギターを教えたりといった仕事を積み重ねたということです。なお、彼自身の自己規定は「ギタリスト兼ソングライター兼シンガー(この順序でよろしくね!)」だそうです。まずは自分はギター弾き、ということでしょうか。

 

<今回の作品>

Howard EmersonA TALE TO TELL2004

1. Roll Call
2. Flirty Skirt
3. Phelps Flats
4. The Bells Of Tina's Kitchen
5. The Queen's Bog Roll
6. A Tale To Tell
7. Liar's Lullaby
8. At Every Twist And Turn
9. That San Francisco Freak
11. EL Majestic
12. The Piping Plover Waltz
13. .......and why not?
14. When The Whistle Blows
15. Nokie's Blue Bottle

演者:Howard EmersonGt, Vo, etc

イメージ 1
 

 1曲目は開幕を告げる挨拶みたいなもんで、2曲目からが本番。ドラムやヴォーカルも重ねられた「Flirty Skirt」。Howardさん自身によると、ファーストアルバムはほとんどギター・オンリーだったということですから、さっそくの新機軸。ボトルネックもイイ感じで決まるね。3曲目はカントリータッチ(?)のインスト。随分前に紹介したJohn Faheyさんの作風をちょっと思い出しました。4曲目もそういう路線かな。

 

 短い5曲目をはさんで、軽快に跳ねるリズムのタイトル曲(歌入り)へ。息継ぎまでわかるような録音状態ゆえ、間近で聴いてるような感じにも。間奏のアコギ捌きもさすがに達者だ。7曲目も短く済んで、インストの8曲目へ。さきほどまでの踊らせ調とはうってかわって、構築された美しい展開と響き。いい曲だね。

 

 またも短い9曲目を入れて、次が唯一のカヴァー「Maybellene」。言わずと知れたChuck Berryの名曲を、アコギ一本で歌ってカヴァー。原曲のリズムはカントリー調なので、実は違和感なし。これは楽しいね。11曲目がまた短くて、次の「Piping Plover Waltz」がまた、ボトルネックの妙技を味わえるスローナンバー(ワルツ?)。

 

 軽快な13曲目、ドラムに歌も入った14曲目、そして「ノーキー」なる名前が入っている曲でおしまい。やはりボトルネックを大々的に取り入れたプレイで魅了。

 

 ビリー・ジョエル・バンド時代の面影は正直ないんですが、ギターの達人による上質のサウンドとして楽しめました。とにかく音が良かった。アコースティック・ギターやフォーク・ミュージックのファンの方ならご一聴の価値ありでしょう。入手はちょっと大変かもしれませんが。

<続く>