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第28回「ZOD HOSHIJIMA」

 「地獄で大ヒット中!「メタル・ローズ」を含むゾッド渾身の一撃!」(オビ)
 「もののけ集う 魔界の祭典――聖飢魔Ⅱ初代ベーシスト久々の降臨。激しく荒れ狂う地獄からの雄叫びだ。信者よ集え!さあ始めよう悪魔の復活祭!!」(同)
 
 元・聖飢魔Ⅱゾッド星島のファースト(且つ現時点で唯一の)ソロ・アルバムです。4曲入り。インディーレーベルからの発売ですが、私は発売当時HMV(いまは亡き新宿タカシマヤタイムズスクエア店)で買いました。
 
ZOD星島METAL ROSE2005
1. Metal Rose
2. Zod’s Night
3. Pirates
4. Bashing Hero
 
イメージ 1

 

メンバー
1:ゾッド星島(Vo)・虻川君(Dr)・サテュロス丸沢(Gt, Ba)・ガイジンスキー木村(Key
2:ゾッド星島(Vo, Ba)・岡部俊彦Dr)・サテュロス丸沢(Gt
3:ゾッド星島(Vo, Ba)・サテュロス丸沢(Gt, Dr, Key
4:ゾッド星島(Vo, Ba)・岡部俊彦Dr)・サテュロス丸沢(Gt
プロデュース:サテュロス丸沢
 
まず、主役のプロフィールについて資料を引用しましょう。
 
聖飢魔Ⅱの初代ベーシストで、第2大教典の制作まで参加されB.D.13’86年)613日の後楽園ホールにおけるミサを最後として、聖飢魔Ⅱを脱退されました。悪魔事異動を受け、魔界に帰還されたのです。ゾッド親分は、その悪魔事異動により、地獄最高審問官、閻魔大王の役職に復帰されました。しかし、今年8月に行われた“オール悪魔総進撃”のミサのみならず、これまでも度々、元構成員として、頻繁にミサ会場に出没されています。〔以下略〕【書籍『サタンオールスターズ』1995
 
 「元構成員として、頻繁にミサ会場に出没」というのは確かにそうで、映像作品で確認できるものだけで1995年の「オール悪魔総進撃」、1999年の本解散ミサ、2005年の期間限定再集結「恐怖の復活祭」ミサに登場。“動くゾッド”を観たければこれらをどうか。
 
ゾッド親分のプレイが聴けるオリジナル・アルバム(大教典)としてはTHE END OF THE CENTURYがあるのみですが、親分の存在感はスタジオ作のみでははかれないようです。何といっても聖飢魔Ⅱ創設時からのメンバーであり、デーモン閣下の“世を忍ぶ仮の”「大学の同級生」なのでありまして……バンド初期の“悪魔的”イメージ面の形成にデーモン閣下と並んで多大な貢献をなさっているといえましょう。(なお音楽面では、創設者ダミアン浜田殿下(当時)→ジェイル大橋代官というふうに、ギタリストがイニシアティヴをとって本格的・正統派HR/HMを提示したのが初期聖飢魔Ⅱでございました。)
 ゾッド親分による、(彼から見ての)“新メンバー評”が面白いのでまたも引用させていただくと、まずダミアン殿下の後任(正確には後任であったガンダーラ・サンゲリア・チグリス・ユーフラテス金子氏の後)リード・ギタリストジェイル大橋代官については……
 
「ロックが欲しくてしょうがなかったわけだから、ジェイルがもうやりたくてしょうがなくて弾いてるわけで、活きがいいわけよ。非常に生意気で。ロックバンドにはこういうギタリストが必要だと思ってた。俺は嬉しかった」(ゾッド)【書籍『ひとでなし』】
 
と、オーディションの結果選ばれることになったジェイル代官の参加を喜んでおられました。初期のミサ(コンサートのごときもの)などでは、張り切って動き過ぎたゾッド親分が、勢い余ってベースでジェイル代官を“ノックアウト(ベースのヘッド部分がジェイル代官の頭部に当たる)”してしまった(「悪魔組曲4楽章・Dead Symphony」にて)なんていうアクシデントもあったりしたみたいですが。初期の「ロックっぽい」イメージはこの二人が担っていたようですね。
もうお一方、ドラマーについては、このような回想を。
 
「ライデン殿下は、キックが異常に強く、ダブルアクションが得意。プログレ大好きな少年だったんで、ちょっと重ためなバラードやる時に、ダダッ、ダダッて絶対入れる癖を持ってて、その癖がかえって、説得力のあるドラムになってた。もちろん他にものすごくメタルドラムがいたら悩んだかもしれないけど、そういう奴は実は誰一人として来なかった。」(ゾッド)【書籍『ひとでなし』】
 
「来なかった」というのは、バンドのオーディションの話です。地球デビュー(プロ・デビュー)が決まりながらドラマーが不在となっていた聖飢魔Ⅱはその任にあたれる人物を探していたわけですが、そこで声が掛かり、かつ力量としても文句なくバンドに収まったのがライデン殿下というわけ。「ちょっと重ためなバラードやる時に、ダダッ、ダダッて絶対入れる」というのは、これはもうボンゾ(Led ZeppelinJohn Bonham)からきているものでしょうね。ライデン殿下のドラム教則ビデオ『ドラマー・パーフェクトガイド ジョン・ボーナム』(1998)の中で殿下自身「これはもう、得意中の得意……ボンゾが。三連系のこういう曲では、絶対!100パーセント!必ず!入れますこのフレーズは」という分析・実演を行っているので間違いないでしょう。<続>