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"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳285

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Tony Bennett「One For My Baby(And One More For The Road)」(Tony Bennett & Dave Brubeck『THE WHITE HOUSE SESSIONS: LIVE 1962』2013)

 先年亡くなったTony Bennettさん。不勉強で恥ずかしながら、ジャズ・ヴォーカル系の方をスルーしていた私は、「あ、Billy Joelのコンサートにゲストで出てNew York State Of Mindをデュエットしてた人だ」くらいの認識でした。あとは「I Left My Heart In San Francisco」とかね。

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 でもビリーはむちゃくちゃ敬愛してたし、どう凄いんだろうなあ……という状況で出くわしたのが本作。「Take Five」「Blue Rondo à la Turk」でやはりビリーにも大いなる影響を与えていたDave Brubeckとのジョイント作品らしい。おお、これを聴けばビリー・ジョエルのルーツも判って一石二鳥では!という邪な思惑から手に取ったのであった。

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 で、とにかく驚く。トニーさんの歌のうまいこと。「うまい」なんていうチープな表現じゃホントは足りないんだけど。「歌」っていうのはこういうもんかと。例えばこの「One For My Baby(And One More For The Road)」、元は音楽映画の曲でスタンダード化したナンバーだそうですが(Frank Sinatraのが有名なようす)、生バンドをバックに実に軽快に、それでいてきちっと歌い上げておられます。

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 なお本アルバムは、前半Dave Brubeckのカルテットの演奏、後半Tony Bennettとバンドの演奏、最後にジョイントセッション、という流れ。最後の組み合わせも良いけど、前半も面白くて、ブルーベックの十八番「Take Five」がけっこう速かったり(『TIME OUT』のと比べて)ね。一粒で三度おいしい、と、そういうことにしておきましょう。