これ以降はあまり継続的にチェックしてるものではなく、単発で手に入れたものが中心になります。
第十一弾は、戦斧楽隊(Tomahawk)。
【検索にそのまま使える簡体字表記は文末に】
1.戦斧「拒絶繁殖」(1stアルバム『死城』2001)
2.戦斧「死城」(1stアルバム『死城』2001)
3.戦斧「人之初」(1stアルバム『死城』2001)
<メンバー>
張燕青(Vo, Gt)
郭智勇(Gt)
張新偉(Ba)
朱正力(Dr)
「デスメタル」って聞いてて、タイトルもそれっぽいから、フロリダ風デスメタルを予想してたら随分雰囲気が違ってビックリ。ハードコアを含む、モダン・ヘヴィネス(久々にこのタームを使ったぞ)といった方がよさそうだ。
1「拒絶繁殖」の圧迫的なギターワークはデスメタル的だし、ドラムの圧力・重みもよいのですがね。
中国初期デスメタルファン(?)からすると、リードギタリストが郭智勇先生だっていうのはポイント高いのよ。初期冥界楽隊にいた御方ですから。
タイトルトラック「死城」(2)は、アコースティックギターの調べから物悲しく始まる。歌の入る本編のリフと歌メロの陰鬱さはデスメタルである。盛り上がるか?と思わせてアコギに戻るあたりも聴き手を憂鬱にさせるね。後半はまた盛り上がりかけるんだが、チェロが哀切の調べを弾き続けるからやはりダウナーに。
短い曲も紹介しようと思って「人之初」(3)を取り上げましたが、これも別にわかりやすい爽快ソングなどでなく、息苦しくなるようなメタル。曲ができたのは本作中もっとも古く1993年夏……ということはバンドがだいぶ「デスメタル」してたころのようだね。途中挟まれる無理やりな加速パートとの対比は確かに面白いし、郭先生のギターワークは流石のレヴェル。うむ、この曲がいちばん(私には)魅力的かな。
でも、こういうヘヴィな(陰鬱な)アルバムが1カ月で5万本売れたというから、世の中わからないですね。
<続く>
【簡体字表記】
战斧乐队
ALBUM《死城》
SONG《拒绝繁殖》《死城》《人之初》