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どんぱす今日の御膳082

082

Ted Taylor「(Love Is Like A)Rambling Rose」(『THE EVER WONDERFUL TED TAYLOR』2006)

 曲名をごらんなさい。MC5の(というか、Wayne Kramerの)十八番「Ramblin' Rose」でございます。MC5伝説の名盤『KICK OUT THE JAMS』の1曲目、超ハイテンションの語り“Are you ready to testify? I give you the testimonial, the MC5 !”に続いて轟音のリフ・ロックが始まって「うおおお!」と思っていると、“♪Love is like a ramblin’ rose…….”とファルセットで歌われるので「?」となる最高の曲なんですがね(歌ってるのは市民ウェイン)。

 

 私はウェインが聴衆をおちょくってんのかと思っていたんですが、今回のアルバムで元曲を聴いて悟りました。Ted Taylorさんがテナー・シンガーで男性としてはかなり声が高いんですよ。そのままやろうと思ったら裏声使わなきゃまず無理。(実はこの曲もっと早くには“火の玉ロック”Jerry Lee Lewisも吹き込んでるんですが、そこではふつうに歌ってんですよね。)ウェイン・クレイマージェリー・リーではなくテッド・テイラーを手本にしたっていうところは「聴き手をおちょくって」んのかもしれんけど。

 

 テッド版は1965年のシングル。ホーンの入る賑やかなアレンジ。テンポはMC5より少しゆっくり。ハイトーンとは違う地声の高さが独特の味わいを生み出すテイラー・ヴォイス。

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 “♪Love is like a ramblin’ rose, the more you feed it, the more it grows.”ふつうにR&Bソングとして聴く分にはいいんだけど、MC5(だけじゃなくて、ウェイン・クレイマーは、ジョニー・サンダース一緒にライヴやった時も、ラリー・ウォリスとライヴやった時も必ずコレ歌うのよね)のヴァージョンで聴くと、何か歌詞がいかがわしく聴こえるから不思議。