346
Mephistopheles「Wipe Out」『I’M GETTING READY FOR THE FIGHT』(2008)
伝説的ジャパメタバンドMephistophelesのEP(CD-Rですがオフィシャル作品)。不勉強でこのような作品が出ていることを知らず、某メタル専門店の中古コーナーで発見し「アレ?これ知らないな」と思いながら買ったんですね。
冒頭のタイトルトラックも良いし、今回お勧めの「Wipe Out」なんかも文句のつけようがない。アクセプトばりのゴリッゴリのサウンドに、梅原“ROB”一浩さんの強烈なヴォーカル。あと、詞が日本語で“活きてる”感じがする(とってつけた感じじゃない)のも好きなポイントです。
そもそもこのバンドのことを、私ごとき若造がリアルタイムで知っているわけもなく、2001年――この頃は私も元気で、国内外問わずメタル新譜をまめチェックしていたのよ……――にリリースの『METAL ON METAL』で初めて認識したのでした。これ自体は企画的な作品というか、往年の名曲を“録り直した”ものだったようですが、その「圧」(歌と演奏)はホントに凄い。なんでこんな作品を出してるバンドがメジャーじゃないのよ?などと驚き怒った(というと言い過ぎ…)ものですよ。たしか久武頼正さんがプロデュースだったなあ、懐かしい……と思いつつちらっとネットで調べてみたら、そもそもメフィストフェレスを強引に(笑)復活させたのが久武さんだった、みたいなインタビュー(梅原さん)が出てきて妙に納得したのでありました。↓
https://gekirock.com/interview/2018/09/mephistopheles.php
で、メフィストフェレスは2010年代にも作品を出しているのですが、すみませんこちらは未入手。どっかで売ってたりしないかなあとまたもウェブ上で情報を探していると、今度はバンドのオフィシャルTwitter(現X)っていうのが出てきました。その最新ポストには、梅原さんがバンド活動を引退されたご事情が記されていました……
メタルらしいメタルを貫徹してくれた日本のバンドに、興味と敬意は尽きませんから、旧作はまだ探して聴くつもりですよ。
【2025.3.26追記】
この記事の執筆(24年冬)の後に、Devils On Metal Revitalized(2015年)とHide And Seek(2018年)をそれぞれ購入することが出来ました。いずれも期待にたがわぬ強力な作品で、大満足……