DON'T PASS MUSIC BY

"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

「Teenage Dream――回想録――」(13)再結成ライヴへ向けて〔全編完〕

問題は新曲。記録によると、練習した回数も(当然ながら)もっとも多い。「Stormy Night」(「悪魔組曲作品666番変ニ短調第一楽章」*BLACK LIST収録の再録版に準拠したので、「変ニ短調」である)は、ドラムさえ変に走らなければいい感じに。ギターセクションはしっかり弾き込んで作り込んで来るので、ソロ・パートなんかは安心のクオリティだし、ベースのランも爽快。弾きながら歌わねばならない(エース清水デーモン小暮を兼務しなければならない)Aはやっぱり大変そう。特にこの曲はAメロでシャウト気味の歌い方をしないといけないのでね。

 
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蝋人形の館」(より厳密に言えば、上述BLACK LISTに収録の「蝋人形の館99」)は、テンポキープが課題だった様子がうかがわれます。イントロのギターリフ、あるいはドラムのヤツが走ってしまうと、ぜんたいに苦しい感じになってしまうんですね。テープを聴くと、たいがいドラムが走っている。この悪癖はみんなに迷惑をかけてましたね。この場をお借りして謝って……も手遅れですが。それでも出来のいいテイクはありまして、リードVoAもうまく歌えていて、ソロ前の“♪Youshall never return home….”をO(筆者)が添えて、原曲どおりのメロディアス・ソロをきっちりギターが決め……っていう。ベースがつなぎとめてくれてるからっていうのもあるな、ドラムは頭が上がらん。

 

ライヴ当日、どういう曲順だったかがわからない。一つだけ憶えているのは、終盤で「蝋人形の館」を、「メンバー紹介は、省略!」っていう――細かいネタですが、「蝋人形の館99」の冒頭の語り“♪悪魔の森の奥深く……省略!”をひねったものだったのだ――アナウンスから始めた時、前の方で観てた人に「こんなのやんのかよ(笑)」ってんで大うけしたっていうことだけ。別に我々、‟悪魔の姿“などは再現しませんでしたので、たぶんですがニルヴァーナとかをやった後にシレっと聖飢魔Ⅱナンバーをやったんでしょうねえ。イイと思います。なんだかんだいって、それ以来、聖飢魔Ⅱ楽曲を叩くチャンスには恵まれていませんのでな。またやってみたいものです。

 

というわけで、ようやくひと区切り。あとはどうでしょう、NAPESは別に喧嘩別れしたわけじゃないですから、何らかの機会があれば再再結成なんかもあり得るのかな?個人的には楽しみにしておきましょう。

 

些かパーソナルな話にお付き合いくださった方、ありがとうございました。「いまから10万年前……」じゃなくて、「いまから20年前……」のバンド少年達の姿の一例を、残してみました。<全編完>