DON'T PASS MUSIC BY

"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

第42回「Jimmy Barnes」(3)

3Living LoudLIVE IN SYDNEY 20042005
1. Last Chance
2. I Don’t Know*
3. Every Moment A Lifetime
4. Crazy Train*
5. In The Name Of God
6. Flying High Again*
7. Push Me Too Hard
8. Mr. Crowley*
9. Tonight*
10. Walk Away
11. Over The Mountain*
<メンバー>
Jimmy BarnesVo
Steve MorseGt
Bob DaisleyBa
Lee KerslakeDr
Don AireyKey
イメージ 1
 
  こちらは2004年のライヴ盤。曲順はLIVING LOUD本編に同じ、アルバム全曲のライヴ・ヴァージョンが聴けます。「Last Chance」で元気に始まって、「I Don’t Know」をシレっと演って……っていう風にね。ジミーのMCも入ってます。(DVDが出ているようですが、それと同じ音源かもしれない。)
 
 スタジオアルバムと違うと思われるのは、バッキング・ヴォーカル部隊。たぶん女声が二・三枚バックアップに入っていますね。「Last Chance」のコーラス“♪Last call, last chance……”の後半部分が分厚くなっております。「I Don't Know」の間奏手前の“♪I don't know……”のところも、スタジオ版はジミーのガッツィーな歌唱を押し出してましたが、ライヴでは女声多重唱が加わって、ソウルフルな後期Humble Pieみたいな味わいにも。「Crazy Train」なんかも同様ね。クレジットがない(?)ので、何という方々なのかわからないのですが、好演。
 
 「In The Name Of God」とか「Push Me Too Hard」みたいなちょいと複雑な曲はどうかな?と思いましたが、このメンツのこと、心配無用でした。ドン・エイリーとスティーヴ・モーズの腕前は恐ろしく、特に「Push Me Too Hard」におけるスティーヴのプレイは信じられない。アルバム通りの正確さでありながら、機械っぽい冷たさ皆無。これだからこの人のファンはやめられないのです!
 
 そして、アルバム通りの曲順で「Over The Mountain」まで完遂して終演。これだけ完成度が高いと、スタジオアルバムから買ってもライヴアルバムから買っても大丈夫でしょう(?)。いちばん大きな違いは(さっきも書いた)バッキングヴォーカルのところだと思います。あとはもう好みの問題でしょうね。
<続く>