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"Louis XIV, finesse and force......."<Chroming Rose>

第41回「Ice Age」(1)

 通常営業(?)にようやくもどりましたところで、アメリカはニューヨークのプログレッシヴ・メタル・バンドを御紹介しましょう。バンドは既に解散しており、別に“旬のバンド”というわけではございませんが、これまたRiot人脈なんですよね。私の中では。そんなわけでして、本題に入る前の前振りがまたしても長くなってしまいますがご容赦を。
 
 
 
 
 2012125日に亡くなったMark Reale。彼がかつてやっていたサイド・プロジェクト/バンドWestworldに途中より加わり、来日公演にも帯同したキーボーディスト/ヴォーカリストJosh Pincusという人でございました。彼はWestworldのサードアルバムCYBERDREAMSでは正規メンバーとしてクレジットされております。(ブックレット内の肖像写真が↓。左はBruno Ravel
 
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何を隠そう私も、Westworld東京公演で初めてJoshという人を認識したのです。勿論Mark Reale(とTony Harnell/当時Ex. TNT)を観るつもりで行ったのですが、リズムセクションBruno RavelBa)とJohn O’ReillyDr)も素晴らしかった。そして、ギターが一本で薄くなりがちなところを鍵盤で補いつつ、TonyのハイトーンにきっちりコーラスをつけていたJosh Pincusさん。彼のことはなんにも知らなかったのですが、(寧ろそれだけに)感銘を受けたものでございました。「あれだけ歌って弾ける人だったら、メインを張れるのでは?」と思って調べてみたら、実はIce Ageっていうバンドをすでにやってたことが判明、とこういうわけですな。
 
<参考作品>
WestworldLIVE...IN THE FLESH(2001)
1. I Belong
2. Skin
3. Uneasy
4. Black Shadow Symphony
5. Limbo
6. Get A Life
7. Ivory Towers
8. Shame
9. Elastic
10. Bring the Water to Me
11. Illusions
12. 10,000 Lovers in One [TNT cover]
13. Swords & Tequila [Riot cover]
14. Tomorrow’s Yesterday*
*は日本版のみ。欧州版は「Ice Queen」が収録されている。
 
<メンバー>
Mark RealeGt
Tony HarnellVo
Bruno RavelBa
John O’ReillyDr
Josh PincusKey, Cho
Mark WoodEl. Vln
&Paul OrofinoProd. Eng.
 
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 20015月ニューヨーク公演のライヴ盤。
ちなみに、前年末の日本公演が最初の「バンドとしてのライヴ活動」で、その時のセットリストとは若干出入有りになっております。東京公演のセットリストは「Illusions」で幕を開け、「I Belong」「Skin」「Uneasy」「Elastic」「Shame」「Limbo」「Get A Life」と続きました。マーク・リアリのギターソロを挟んで、「Black Shadow Symphony」「Ivory Towers」「Suicide」「Bring the Water to Me」で本編終了。Riotのカヴァー「Outlaw」、TNTのカヴァー「Intuition」、Alanis Morissetteアラニス・モリセット)のカヴァー「Uninvited」で終演。当時私は、“動くMark Realeが近くで観られて大感動”だったんですが、上のライヴ盤を聴きますと、あの時はまだバンドは手探りだったのだろうという気もしますね。ニューヨーク公演のほうが「こなれている」のは確かです。なおMark Woodは、事前告知には「来る」とあった気がしますが、実際には帯同していませんでした。ニューヨークでは全員参加ですね。
 
 上のライヴ盤の、たとえば「Skin」を聴いてみて下さい。コーラスパートでトニーのヴォーカルをサポートしたかと思えば、マークのギターソロを「ツインギター風」にバックアップしているJoshのイイ仕事が聴けますぞ。「Ivory Towers」での絶妙なコーラスワークもいいね。
 
本編締めくくりの「Bring the Water to Me」の中間部分ではTonyがバンドメンバー紹介を入れるのですが、‟Joining us back in keyboard, and stellar background vocals, Mr.Josh Pincus! Check out his band Ice Age……on Magna Carta!”(キーボード及び素晴らしいバックグラウンド・ヴォーカル、ジョシュ・ピンカス!彼のバンドIce Ageをよろしくな!〔「マグナ・カルタ」というのは当時アイス・エイジが属していたレーベルの名前〕)とありました。そうか、バンドの名前出てましたね。
 
そのあとの大名曲「Illusions」でもJoshは大活躍。サビのダブルヴォーカルは強力だし、ギターソロ後半を自然に「ツイン」にする作法もお見事。TNTの「10,000 Lovers in One」はもちろんのこと、Riotの「Swords & Tequila」も楽しい。(ボーナス扱いの「Tomorrow’s Yesterday」はサウンド・チェックのときの音。おお、ベースがカッコいいね。)
<続く>