(15)Supreme Majesty『TALES OF A TRAGIC KINGDOM』(2001、Sweden)
ゴリゴリしたパワーメタルばっかり聴いてたわけではなくて、もう少しメロディアスなやつも仕入れてましたよ。Supreme Majestyなんかは、少しEuropeっぽい風味も感じさせるグループでしたかね。
いま聴いても、メジャー感があるんですわ。1曲目「Strike Like Thunder」なんかもそうだけど、歌モノとしてきちんと成立してる。楽器演奏もこなれてるしね。おっと、Frederik Nordströmの制作ですか、道理で。北欧メタルの名匠ノルドストローム印の高品質。
調べたことはないですけど、ライヴなんかはどうだったのでしょうね、このバンド。
確かこのグループは割と早いうちに日本盤が出たんじゃなかったですかね。それで、音楽雑誌(『BURRN!』?)にもインタビューかなんかが載ったの。インタビュアーが彼らに「ところで、Tragic Kingdomって何ですか?スウェーデンが悲劇的な国なんですか?」とかたずねて(バンドメンバーから)苦笑されてたのだけ憶えてます。
余談はさておき、よく出来た作品ですから、機会があればどうぞ。
(16)Zanister『FEAR NO MAN』(2001、USA)
一時期テクニカルギタリストにかぶれてたこともありましてな。Arch Rivalでのプレイに惚れたMichael Harrisを追っかけて、Chastain-HarrisだのThought ChamberだのDarkologyだのをいちいち探したこともあったんです。華麗な速弾きを決める御仁ではありますが、彼はShrapnel人脈ではなくて、David T.Chastain(Leviathan Records)と縁深かった。
Chastain-Harris『LIVE! WILD AND TRULY DIMINISHED』(1992)は両者の共演実況盤で、オールインストなだけRacer XやCacophony以上に"やり過ぎ感"にあふれたものでした。
その二人がツインリードをとって歌モノに取り組んだバンドがZanisterでした。ファースト『SYMPHONICA MILLENNIA』は1999年に出ていましたが、私がHeavenで入手したのはセカンドの『FEAR NO MAN』の方。彼ら以外はBrian Sarvela(Vo)、James Martin(Ba)、Brian Harris(Dr)。Brian HarrisはDarkologyでマイケルと再共演することになります。
アルバムはパワーメタル色強めで、メロディは弱め。ギターソロが物凄いことになるのは言うまでもなし。「The Shades They Color Thee」「Live For Greed」等々、力感あふれるトラック多数ですが、聴いてて疲れる感じもありますかね。ジャケットみたいに腕力一辺倒(?)で。あとはプロダクションかな。音がこもったりつぶれたりした感じあり、ちょっと勿体無い。
<続く>