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第36回「You Really Got Me大特集」(6)

Ⅲカヴァーヴァージョンいろいろ
10The 13th Floor ElevatorsTHE PSYCHEDELIC SOUNDS OF THE 13TH FLOOR ELEVATORS1966)ボーナストラック版
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  1.You’re Gonna Miss Me
  3.Splash 1
  4.Reverberation (Doubt)
  5.Don’t Fall Down
  6.Fire Engine
  7.Thru The Rhythm
  8.You Don’t Know
  9.Kingdom Of Heaven
  10.Monkey Island
  11.Tried To Hide
  12.Everybody Needs Someone To Love
  13.Before You Accuse Me
  14.I’m Gonna Love You Too
  15.You Really Got Me
  16.Roll Over Beethoven
  17.The Word
  18.Gloria
  19.She Lives (In A Time Of Her Own)
  20.We Sell Soul [The Spades]
  21.You’re Gonna Miss Me [The Spades]
 ※12以降はボーナストラック。1219はライヴ。
 
 米国サイケデリック・ロックの伝説的バンド。このファーストアルバムに収録の「Fire Engine」が、後にニューヨーク・パンクの名バンドTelevisionとそのメンバーに取り上げられたことについては、当ブログ「第21回(2)(3)」で触れましたね。
 
 「You Really Got Me」はオリジナルアルバムに入っていたのではなく、後にリイシューされた際ボーナスとして収められました。ライヴ・ヴァージョンで、6分以上に拡張されてます。音質は悪い。冒頭は比較的原作に忠実に歌われ演奏されますが、ギターソロのあたりから、このバンドの必殺飛び道具「エレクトリック・ジャグ(jug)」が響き渡りまくり。歌に戻ると静まりますが、後奏(再度のギターソロ)でまたジャグ登場。リズムギターのパターンが、「You Really Got Me」だったり、同じくキンクスの「I Need You」になったりするのがおもしろい。君たち、キンクス好きだね?540秒のところでまた歌に戻り、幕。
 
 このボーナスライヴだと、Bo DiddleyBefore You Accuse Me」やChuck BerryRoll Over Beethoven」といったR&BR&R古典のほか、上述「You Really Got Me」・The BeatlesThe Word」・ThemGloria」など同時代のヒット曲が数々取り上げられています。
 
11The Wilde FlowersCANTERBURIED SOUNDS(編集盤)版
 CANTERBURIED SOUNDSは、英国プログレ/ジャズロックの一派(とされる)カンタベリー系のレア音源をコンパイルした編集盤。Soft MachineCaravan、その周辺や前身アーティストの録音が聴けます。
 
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 The Wilde Flowers1960年代に活動していた、上記二大バンドの源流となるグループ。メンバーの出入りも盛んだったようですが、本盤クレジットによると、この1964年夏のバンドリハーサル音源はKevin AyersVo)・Brian HopperGt)・Hugh HopperBa)・Robert WyattDr)によるとのこと。リリース作品ではありませんから音質はよろしくありません。
 
 「You Really Got Me」ですが、わざとか?と思うくらいずっこけるリズムが面白い。全パートが揃わないことによる――Captain BeefheartTROUT MASK REPLICAみたいな――異化効果を狙っているのでしょう?それともただの技術的未熟か。歌の無い間奏のところだけは拍子が揃うのも不思議だ。……いや、頭がくらくらしますが聴いててわかりました、これはKevinの歌が超個性的な拍外しをしているせいですな。「♪You really got me」というところの裏表からして、ひどい(笑)。
 
それにしてもケヴィンのヴォーカルは個性的ですなあ。ソフト・マシーンでデビューする4-5年前ですが、もうアノ声と、飄々とした歌いまわしを自らのものにしてる。ちなみにこの「You Really Got Me」よりは、次に入ってるDave Clark FiveThinking Of You Baby」の方が聴きやすい(?)です。このコンピに入っているヴァリアス・メンバーによる雑多な楽曲を聴いていると、カンタベリー人脈と後に称される若者らが音楽の“自由”をひたすら追求してたんだなあと感じます。聴きやすいものじゃ全然ありませんけどね。
<続く>