(5)Tom Verlaine『TOM VERLAINE』(1979)
トム・ヴァーレインのソロ第一作。曲を書いてるのは自身なので、1曲目「The Grip of Love」などTelevisionと似ているのもむべなるかな。しかし、ピアノがより多くフィーチュアされる「Souvenir from a Dream」「Last Night」などは新境地か。3曲目「Kingdom Come」はかのDavid Bowieがカヴァーしたそうですよ。すいません未聴です、えーと、調べてみると。1980年の『SCARY MONSTERS』所収……ってアレ!?ボウイ・ヴァージョンではギターがRobert Fripp(King Crimson)なの?き、聴きたい。
(6)Richard Lloyd『REAL TIME』(1987)
彼のソロは『ALCHEMY』(1979)っていうのが先にあるんですが、昔は手に入らなかったのよ。やっとの思いで見つけたのがこのライヴ盤だったのだ。1987年のライヴで、自ら歌いリードギターを担当する彼以外は、ギター、ベース、ドラムという編成。1曲目は「Fire Engine」、さよう、『THE BLOW-UP』と同じなのです。よほど好きなのか。Richard Lloydの声は、Tom Verlaineのように個性的ではなく線も細いですが、OK。
Televisionではソングライターでなかったので、あちらとの楽曲的共通項はあまりありません。「Misty Eyes」とか「Alchemy」とか、雰囲気でいうと中期・後期KinksとかDave Daviesを連想しますね、わたくしなら。つまり、この人は基本に忠実というかオールドスクールな人なんですよ、いい意味で。売れたり目立ったりはしないかもしれませんが。
(7)The Waitresses『20th CENTURY MASTERS』(2003)