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"Heart is the center of our everyday......"<Flagship>

第12回「Kerry Livgren」(2)

<思い出話>
 もちろんKansasを先に聴いていたのでした。初めはベスト盤THE BEST OF KANSAS1999年版)に手を出し、何度も何度も聴いたものです。「Carry On Wayward Son」だとか「Song for America」であるとか、はたまた「No One Together」であるとか、わたくし好みの曲を書いているのは一体?と思ってクレジットをみると、Kerry Livgrenとある。その頃は、「へえ」と思った程度でした。


 その後、どこかの中古CD店で(レコファンだったかな)偶々“Kerry LivgrenSEEDS OF CHANGE”が出ていて、背景もよく知らぬまま手に取ったのでした。Ronnie James Dioが参加していたとも知らなかったくらい。
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聴いてみると、まあ上記のような感じで、「ああ、Kansasの“プログレ・サイド”はこの人によるところが大きかったんだなあと感じた次第です。あらためて音を聴いたりライナノーツの類を読んだりしたところでは、Kansasの「プログレ側」は主にLivgrenEhartが、「ロックンロール側」はWalshSteinhardtが担っていたようでした。もちろん全員が、それをミックスさせた音を奏でる力量をもっていたということが何より重要だったわけでしょうが。(このことは、先ほど言及したProto-Kawの音と比べるとわかります。)
 
<今回取り上げた作品>
1Kerry LivgrenSEEDS OF CHANGE1980
 プロデュースはKerry LivgrenBrad Aaron。なお解説によると、この作品はLivgren1979年に「キリスト教convert(改宗?)」してから初の作品だということで、「歌詞にそれが反映されている」といいます。「クリスチャン・ロック」というジャンルは認知されていますが、お恥ずかしい話わたくしには深いところまではその特徴がよくわかりません。どなたかに教えていただけると嬉しいです。わたくしの嗜好の範囲内では、Ken HensleyNeal MorseRob Rock、古くはバンドStryperなどがそうだということですけども。
 
2Proto-KawEARLY RECORDINGS FROM KANSAS 1971-732002
 Livgrenがやっていたバンドの初期音源。後にKansasでもやる「Belexes」も収録されてる。わたくしの感じるところでは、Proto-Kawはかなり英国風プログレに寄っていたみたいです。そこにアメリカンなロックンロールの味わいが加わってKansasになるという。「Belexes」も、同じ曲ではあるんですが、Kansas版の方がキャッチーでパワフルですね。
 
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3FlagshipMAYDEN VOYAGE2005
 おまけ。Christian RivelVo)とLinus KåseKbd)が中心となったプロジェクトの唯一作。Rivel(現在はChristian Liljegrenと称している)は、NarniaDivinefireといったHMバンドで歌っているシンガー。KåseNarniaにいたこともあり、Brighteye Brisonなるプログレ・バンドで活躍していたとのこと(こちらは未聴)。ギターにはやはりNarniaCarl Johan Grimmarkが参加……とあると、所謂ネオ・クラシカル・メタルかな?と思うが、これが大違いで、「すんごいKansasっぽい」音を出しているのです。1曲目の「Heart Is the Center」はもろに黄金期のKansas1976-79頃)を彷彿させるドラマティックな名曲。そしてラストの「Ground Zero」では、すでに述べた通り、Kerry Livgrenがゲスト参加。“メロディアスなハードロック(展開の豊かな)”が好きな人には大推薦の一枚。
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