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第6回「Eric Burdon & The Animals」(2)

<思い出話>
 えー、今更になりますが、何で毎回「思い出話」を付けているのか、述べておきたいと思います。これですが、大きくいえば、「音楽作品の受容の様相」を時代の証言として残しておこうというつもりがあるのであります。ひとは、何がきっかけである音楽に触れるのでありましょうか?いまならばインターネットもありましょうし、かつてならばテレビやラジオの影響力が大きかったでしょう。雑誌があったという人もいれば、まったくの偶然(店頭でのジャケ買いとかね)ということもあるでしょう。もちろん口コミも。特にわたくしのように、自分の生まれた時より前の時代の作品を聴くような人間というのが、どうやって「それ」にたどり着いたのか、経緯を残しておくのもよかろうと思う次第で。まあ、その中でもわたくしはかなり変則的かもしれませんけども。(「Aという作品のライナーノーツにBという人が出てきたからそっちへ行く」っていうのが割に多いので……。)大袈裟に言うとそういうこと。小なる理由は、自分の物忘れ防止に書きとめているというだけですけど。


 さて、Eric Burdon &The Animalsはどうかと言いますと、これは「口コミ」になりますかね。もちろん、「朝日のあたる家」なんかは有名ですから、The Animalsは早いうちから知っていました。ベスト盤も買いましたが、The KinksとかThe Who、後期The Beatlesのようなひねりのきいたサウンドを好んでいたわたくしには、正直あまりピンときませんでした。


 ここでさらに昔話を重ねることになりますが、いまから15年以上前、The Venturesの曲を主に演奏する地元のアマチュアバンドにドラマーとして入れてもらったことがありました。で、バンドでいろいろ音楽話をするなかで、メンバーのお一人(その方はわたくしより上の世代で、60-70年代ロックをリアルタイムで体験されていました)がたいへんなアニマルズ好きだということがわかりまして。「ビートルズストーンズよりアニマルズだよ」と仰るので、その魅力をうかがった覚えがあります。やはりポイントはEric Burdonのヴォーカルにあるようでしたが、確かそのころに「Sky Pilotっていういい曲がある」と教えていただきました。それでまた同じころに、NHKBSだったかと思うんですが、クラシック・ロックの映像をたくさん流す番組が三夜連続とかでありまして(萩原健太さんが出ておられたような気が……)、そこで「Monterey」のヴィデオ・クリップが流れたんですね。モノクロの映像なんですがこれがエライ格好よくて、Eric Burdonの歌のうまいのにも驚きました。「Monterey」と「Sky Pilot」の入ったアルバムはぜひ聴かなければ、とこうなったわけでございます。


 要するに、わたくしが不勉強だったんです。あとから調べると、彼らの「Inside Looking Out」はGrand Funk Railroadにカヴァーされているし、「When I Was Young」はわが最愛のハード・ロック・バンドRiotにカヴァーされている。オリジナル・アニマルズの「Don’t Let Me Be Misunderstood」はGary Mooreがカヴァーしているし、彼らのヴァージョンの「Boom Boom」(John Lee Hooker作品)はBruce Springsteenがある時期ステージ用ナンバーとしてやっていた……。とまあ、ロック好きならヒットしないはずのない存在だったわけですね。
 
<今回取り上げた作品>
1Eric Burdon & The AnimalsTHE TWAIN SHALL MEET1968
 わたくしが持っているCD2004年版)は、ボーナストラックとして「Sky Pilot Part.1」「同Part.2」「Monterey」「Anything」「It’s All Meat」(いずれもシングル・ヴァージョン)の5曲が追加収録されています。
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2Eric Burdon & The New AnimalsLIVE AT THE COACH HOUSE1998
 ライヴDVDEric Burdon(Vo)Aynsley DunbarDr)、Dean RestumGt,Vo)、David MerosBa,Vo)、Neal MorseKbd, Gt, Vo)というラインナップ。ドラムのエインズレー・ダンバーは大ベテランで、70年代にはFrank ZappaJourneyでも活躍し、80年代にもWhitesnakeWHITESNAKE1987/SERPENS ALBUS)』で叩いていました。90年代の動向はよく知らなかったのですが、Ericのバックをつとめていたこともあったのですね。Dean Restumはこの時期Ericの右腕だったギタリスト(らしい)。ちょっと驚いたのがDavid(Dave)Meros Neal MorseSpock’s Beard組。Spock’s Beardアメリカのプログレッシヴ・ロック・バンドで、現在も活動しています(Nealは脱退してソロ活動などを行っていますが)。この二人にブルーズ・ロックのイメージはあんまりなかったんですが、Nealなんかはクラシック・ロックへのリスペクトが強い人ですから(The Beatlesの名曲再現を企てたプロジェクトYellow Matter Custardに参加し、Paul GilbertMike Portnoyらと共演したこともあり)、おかしくはないのかもしれません。演奏力は折り紙付きの、ある意味スーパー・バンドをバックに名手Ericが歌いまくるんですから、悪いわけがありません。
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3The AnimalsTHE BEST OF THE ANIMALS1995
 日本編集の一枚ものベスト。わたくしははじめこれでオリジナル・アニマルズを聴きました。「House of the Rising Sun」、「Bring It on Home to Me」、「Boom Boom」・「Don’t Let Me Be Misunderstood」・「We Gotta Get Out of This Place」などを収録。


4MONTEREY INTERNATIONAL POP FESTIVAL1992
 おまけ。1967616-18日に開催されたモンタレー・ポップ・フェスティヴァルの模様をCD4枚に収めたもの。The Association,Lou RawlsEric Burdon & The Animals, Canned Heat, Country Joe & The Fish, Big Brother & The Holding Company, The Butterfield Blues Band,The Steve Miller Band, The Electric Flag, Hugh Masekela, The Byrds, Ravi Shankar, The BluesProject, Jefferson Airplane, Booker T.& The MG’s, BookerT.& The MG’s with The Mar-Keys, Otis Redding, The Who,The Jimi Hendrix Experience, The Mamas& The Papas, Scott McKenzie、のパフォーマンスを収録。
 
 では、失礼します。