<思い出話>(続き)
この時点で、The McCoysについては無知なんですよね。同時代の音楽ファンならこういうことはないでしょうし、現在のように情報ツールが発達していればやはりあんな回り道はないでしょうね。「あるある」と思っていただける方がいるかどうか。まあ、結果オーライで、素敵な音楽に出くわすことが出来ましたけどもね。
<今回取り上げた作品>
(1)The McCoys『HANG ON SLOOPY: THE BEST OF THE MCCOYS』(2007)
ヒット曲「Hang On Sloopy」だけでなく、ビートバンドとして頑張ってた彼らの仕事が一覧できる。個人的には、「Meet The McCoys」っていうトラックが好き。厳密には曲というよりバンドイントロなんですが、Rickが「メンバーを紹介するよ。……Randyだ。彼は、ボクの弟なんだよね。もしボクが「世界一のドラマー」って言わなかったらさ、家族の中でひどいトラブルになっちゃうだろ!……世界一のドラマー、Randy Zehringer!」って言うのがかわいい。世界一のRandyは後にJohnny Winter Andに参加してプレイもしています。(Rickも本名はZehringerですが、芸名としてDerringerを名乗っています。)
(2)Rick Derringer『ALL AMERICAN BOY』(1973)
(3)Rick Derringer『SPRING FEVER』(1975)
(4)Derringer『DERRINGER』(1976)
(5)Derringer『SWEET EVIL』(1977)
(6)Derringer『IF I WERE SO ROMANTIC, I’D SHOOT YOU』(1978)
(7)Derringer『LIVE』(1977)
(8)Derringer『LIVE IN CLEVELANAD』(1977)
(9)Dust『HARD ATTACK』(1972)
Kennyが在籍したハード・ロック・バンドの2枚目。アコースティック・ギターが効果的に使われ、ダイナミックなパートとのコントラストが引き立つようになっている。ベースもブイブイ言ってます。さっきも書きましたが、ここで叩きまくっている(おそらく当時は十代)ドラマーが、後のMarky Ramoneになるとは……。あと、Richie Wiseの歌とギターもイイです。お薦め。
(10)Alcatrazz『DANGEROUS GAMES』(1986)
Danny Johnson再評価を。まあ、このGrahamのバンドが彼にとってベストの居場所であったとは思いませんが。
(11)Dio『INFERNO:LAST IN LIVE』(1998)
バンドとしてのDioの評論をする場面ではまず無視されるだろう作品(∵リードギタリストが様式美系ではなく、むかしの曲も再現し得ていないから)なんですが、Vinny Appiceのドラミングという点のみでいえば、聴きどころあり。「Drum Solo」があるだけでなく、新旧の楽曲のステージ上の推進力になっているのがVinnyの力量だということがよくわかります。定番ですが「We Rock」を聴いてください。
ではこんなところで。