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どんぱす今日の御膳251

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Eric Clapton「Eyesight To The Blind/Why Does Love Got To Be So Sad?」(『CROSSROADS 2(LIVE IN THE SEVENTIES)[Disc2]』1996)

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 私が史上最高に尊敬しているHR/HMギタリスト故Mark Reale(Riot)はかつて、「好きなギタリスト」のひとりに「Eric Clapton」を挙げていました。ただし“Cream era”という但し書付きで。マーク・リアリって人は、ビートルズのテレビ出演を見てジョージ・ハリスンにあこがれたニューヨーク・ボーイだったわけですが、そのジョージの親友エリックについては、“ハード・ロック的プレイ”に特に感銘を受けていたことがわかりますね。

 

 かくいう私も、エリック・クラプトンというと、クリーム時代がベスト、それから90年代のアンプラグドで再認識ってなもんで、70~80年代が抜け落ちておりました。なんだか、レイドバックとかポップとか、ハードロック野郎からすると縁がなさそうに思えていたのだ。

 

 最近、こちらも歳をとりまして、レイドバック上等(?)になってきたので70年代のソロ作品なんかも聴きなおすと、「やはり良いね」となるという。もう謝るしかありません。で、そのうえで(私はライヴ盤至上主義者なので)70年代のライヴがまとめて聴けるボックスセットを安く手に入れたのですが、それが今回の話になります。『CROSSROADS 2(LIVE IN THE SEVENTIES)』、4枚組です。

Primary

 そのうち2枚目は1975年の音源で、「Layla」「Further On Up The Road」「I Shot The Sheriff」「Badge」「Driftin’ Blues」……名曲目白押しだし、Creamの「Badge」を長尺10分以上にエクステンドしているし、これはなかなかだと思いながら聴いていきますと、最後に入っているのが「Eyesight To The Blind/Why Does Love Got To Be So Sad?」。

 表記からもメドレーで少し長いのかなと思わせますが、これが実に24分20秒に及ぶ大熱演。「Eyesight To The Blind」は元はSonny Boy Williamsonのブルーズナンバーですが、ここではそれがホットなファンク・ナンバーになってます。カラフルなパーカッションも織り交ぜられますけど、エリック自身のギタープレイの多彩さ、引き出しの多さに脱帽です。ブルージーなギターを何となく弾ける人は沢山いるかもしれないけど、さらっとこういうことができるのはやはり超一流ですわね。まいりました。