DON'T PASS MUSIC BY

"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳225

225

Judas PriestPainkiller」(PAINKILLER1990)

youtu.be

 そろそろこの辺でひと区切りしますか。さすがにしつこかったかな。「ドラムのイントロが凄い曲シリーズ」。最後はコレ。まあ、「凄い」よね。

 

 これも尺をはかると18秒しかないのか……意外に短かった。Scott Travis(Dr)がJudas Priestに加入して(厳密にはどうだか知らないが)最初に聴衆にくらわせたのがこのタイコの嵐。前任者とは明らかにタイプの違うドラム。オリジナル・メンバーズ(Rob/K.K./Glenn/Ian)が意外に器用なのか、バンドそのものが若返りましたね。

 世界中の(メタル系/メタル好き)ドラマーが真似してるでしょうけど、やっぱり本人のテイクには敵わない、かな。やってみようとして挫折した下手ドラマー(=私)に言わせると、手数に気をとられて足元がおぼつかなくなるとアウト。よく聴いていただくと、スコットのフットワークは超安定してますが、16分の刻みを入れてるときより8分で土台をしっかり作る如く踏み踏みするのが肝要なのではないでしょうかね。優れたドラマーは「足」がしっかりしてます。私ごときが言うまでもないことでした……

 

 そうそう、Judas Priestといえば、初期の名曲「Exciter」もドラム・ソロから始まりましたよね。Les Binks(Dr)さんのドラミングも美しかったと思います(リアルタイムではもちろん知りませんけど)。いつだったか何かの番組内で伊藤政則さんが「いまジューダス・プリーストにさあ、レス・ビンクスが戻ったからって『オッ!やった!』ってやつはいないだろ。ロブ・ハルフォードが戻るってことに、意味があるんだよなあ」というようなことをおっしゃいました(文言は正確でないと思います、すみません)。

 それを聴いた当時私「レス・ビンクスが戻ったっていったら、見てみたい気がするがなあ」なんてふと捻くれて思ったことを思い出しました。(なお、スコット・トラヴィスももちろん好きです。代わってもらいたい、というわけじゃなくて、レス・ビンクス氏に‟伝説”的イメージがあったもので。)

 

 というわけで皆さん、音楽を聴くときはドラマーにも意識を向けてあげて下さいね。