DON'T PASS MUSIC BY

"Fashist an di attack ,den wi countah-attack......"<Linton Kwesi Johnson>

どんぱす今日の御膳214

214

Arch Enemy「Ravenous」(『WAGES OF SIN』2001)

youtu.be

 前回と同じく2004年2月8日に観た、アーチ・エネミーにも触れておきましょ。私はデスメタルはさほど得意でなかったので、このバンドのことも雑誌やラジオで得る知識以上には知りませんでした。アンジェラ・ゴソウのヴォーカルが凄まじい……ということはよく言われていたので、そこが注目ポイント。アモット兄弟の高速美旋律(ギター)も楽しみではありました。

 

 ただ、あまりたくさん曲を知らなかったので、「きたー!」と思えたのはこの「Ravenous」とその後の「Enemy Within」、つまりアルバム『WAGES OF SIN』――これだけは弟に貸してもらってある程度聴いていた――の曲群でした。とりわけ「Ravenous」は、当時ラジオやテレビ(伊藤政則氏などの)で頻繁に掛かっていたうえ、キャプテン和田氏監修のコンピ『CAPTAIN WADA’S ROCK DRIVE: Dramatic metal Super Edition(2003)に入っていた関係で大変なじんでおりました。(――いま思い起こしてもこのコンピ強力だなあ。)

 そういうわけで、ステージ佳境でこの曲が始まると、他の皆さんも大盛り上がりでしたが私も高揚しましたな。長髪をぶん回すかのようなアンジェラのパフォーマンスも強力でしたしね。「うーん、ステージングではソナタより一枚上手だな。こりゃあ、彼らが今日のMVPかな?」なんて思って……

 

 その後のIron Maidenの究極のパフォーマンスを目にしてしまって、「俺の目は節穴だった」と反省することにもなるのですがね。Arch Enemyも(メイデンと比べられるなんて目に遭わなければ)「素晴らしいメタル・アクト!」とのみ印象付けられていたでしょうが。彼らの名誉のために言っておけば、ステージは良かったし、この後も大変にステップアップしていきますから(いまや斯界の大物ですよね)、アイアン・メイデン・フェスティヴァルは有意義だったことは間違いないのです。